乳母車

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乳母車
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作品情報上映スケジュールレビュー

本編配信

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作品レビュー(11件)

かっこいい10.7%かわいい10.7%切ない10.7%悲しい7.1%勇敢7.1%

  • サラダ

    4.0

    戦後日本の精神的成長の象徴

    子供まで作ってしまった不倫モノだが、怨念渦巻く愛憎劇ではなく、本質的には若者の精神的成長を描いている。 見るからに育ちが良さそうで純真可憐な芦川いづみはまさにピッタリの配役だし、裕次郎も口は悪いながら家族想いの好青年を爽やかに演じており、作品的にはドロドロした所がなく、終始微笑ましく観ていられるところが時代を越えて新しさも感じる。 劇中の台詞…………「言いたいことも言えずにジッと我慢しているしかしようがない。〈あなた任せに生きてる女〉は、きっと幸福にはなれない。」 「女全体に言える事ですが、女性の誇りというものを、もっと大事にしなくてはならない。」 ………自由にモノを考え、モノが言えなかった時代を経てきた日本に、新しく力強い風が吹き、高度経済成長の波に乗ろうとする気運が作品の背景に感じられる。 リアリティな見方をすると話やキャラに無理を感じるかも知れないが、若者はストレートに親世代に考えをぶつけ、親世代も自身の生き方を反省して悩みも正直に吐露する。 複雑な物語ではあるけれど、不思議と清清しささえ感じる映画で、意外に日本映画史において希少な位置にある作品かも知れず、まだ未見の方は他人のレヴューを読むだけで観るのを諦めないでほしい。本作はスキャンダラスな作り方を目指したものではなく、誠実さが感じられる。 不義の子とは言え、罪のない一人の赤ちゃんをどうやって幸せに育てられるかを、関係する大人達が一生懸命に考える。 タイトルの乳母車とは、逃げずに真摯に向き合う誠実さの象徴のような気がする。

  • yqy********

    1.0

    女の自立を訴えながら男の論理を打ち抜く

    池袋文芸坐の芦川いづみ特集に行き損ねたためDVDで鑑賞 63年前の東京が見られる 現在ではとてもあり得ない話 妻には多額の慰謝料、妾には子の養育料が当然だろう 森永ヒ素ミルク事件は製作前年の1955年に発生 ラストの森永赤ちゃん競争を再編集しない感覚はわからない 民芸のボスと裕次郎の松竹梅のコマーシャルはこの作品が源流か

  • kin********

    2.0

    ネタバレ中途半端な印象

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • der********

    3.0

    下駄で走る砂利道(@陽のあたる坂道)

    現在は東急沿線のハイソな街、九品仏の住宅地も当時は未舗装の砂利道。下駄ばきの裕次郎も走りにくそうだ。何よりも浄真寺の境内は、これが東京都内とは思えないような森厳な古社寺の趣。

  • kih********

    3.0

    乳母車の最後の時代での モダンなお話

     石原裕次郎さんが足を引っ張っている。せっかく宇野重吉先輩や・芦川いずみチャンがよろしくやっているのに。    言葉が聞き取れない。カッコいい振る舞いに、台詞が似合わない。軽く浮いて聞こえる。いや、聞こえない。  当時の世相でもあったろうけど、言葉でのちょっと哲学風の理論的説明が多過ぎる。それがカッコ良かったのだろう。理屈には合わない男の我がまま・勝手ですら、理屈っぽく解説する。宇野さんだからなんとか取り繕っているけど。  そもそもこういう状況設定が成り立つのか。―― 父が浮気している(子供までいる)、母はそれを知っていて良妻を勤めている。これに清純な娘が切り込みを入れる。それが小説になり映画になる。そういう時代だった?  これからそう遠くないうちに学生運動・労働運動が盛り上がり、社会運動の中で、家庭や男女の“規範”が大きく変動する。これはその前段階の、いわゆるひとつの“戦後”なのかもしれない。真面目ではあるのだが、ちょっとチャチに見える。  そうそう、あの頃の『乳母車』がこういうのだった。今ではお目に掛れない。乳母の車という名称が存在しない。ベビー・カー(和製英語だそうだが)とかバギーという。いずれにも乳母の車という意味はない。この映画では成年男子がこの車を押す場面がある。社会が変わっているという例証か。それは妻が夫の浮気を認めながら(これが今まで)、(新しい社会では)妻が夫に復讐する、父が娘から叱責されるということに重なるのかもしれない。  しかし、戦後70年、別の形でもっと激しい社会変化が進行し、意識変化が加速している。乳母車どころの話じゃなくなっている。

スタッフ・キャスト

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宇野重吉桑原次郎
山根寿子桑原たま子
芦川いづみ桑原ゆみ子
新珠三千代相沢とも子
石原裕次郎相沢宗雄
森教子相沢まり子
杉幸彦八木清一
青山恭二川又計介
中原早苗金田さち子
須藤孝草庵三平
佐川明子女中しげ
清水千代子女中きみ
坂井美紀子新井みさ子
三鈴恵以子村上なつ子
福田トヨ木島かつ
土方弘巡査
小泉郁之助審査委員長
渡規子女秘書
雪岡純会社の部課長A
阪井一郎会社の部課長B
二木草之助会社の部課長C

基本情報


タイトル
乳母車

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-

ジャンル