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あなた買います (1956)

監督
小林正樹
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4.38 / 評価:21件

実際の穴吹選手は右投右打だったのですが…

  • bakeneko さん
  • 2019年7月23日 7時44分
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

いきなりすみません!-穴吹選手役を演じた大木実が左投げ左打ちだったもので…
1955年秋に中央大学のスラッガー:穴吹義雄が南海ホークスに入団した際の複数球団による争奪合戦を題材として、翌年の1956年に発表された小野稔の同名小説を、民衆の記憶の新しいうちにということで同年に映画化したもので、現在の様な選手との交渉球団の抽選システムが取り入れられた背景を知ることが出来ます(“戦力の偏りを無くす”ーというよりは資金の節約の為だったのね)。

東洋フラワーズのスカウトマン:岸本(佐田啓二)は、大学野球の花形選手:栗田五郎(大木実)のスカウトを命じられる。しかし栗田には“ヒモ”と呼ばれる―彼を大学へあげ優秀な野球選手に迄育て上げた球気一平という得体の知れぬ男(伊藤雄之助)を始めとして、野球嫌いの恋人(岸恵子)や貪欲な兄弟たちが付いていて、更に花形選手を獲るように命じられた他球団のスカウトマンたちの実弾献金も熾烈を極めて…というお話で、なりふり構わないスカウト活動と金銭欲に目覚めた親族ら との泥沼の狂騒を活写してゆきます。
モデルとなった穴吹義雄選手の出自である高知県でのロケーションや親族たちの土佐訛りまで再現していて、余りにも浅ましい金の亡者ぶり&複雑な家庭環境暴露に“今だったら名誉棄損で訴えられるんじゃあ…”と心配になってくるほど事実に即している作品で、“ヒモ”男の前身が“太平洋戦争中は大陸での二重スパイ”という戦争の影まで見せて行きます。

華やかなスポーツの陰にある人間の欲望を赤裸々に暴露しつつ、“いったいどの球団に落ち着くのか?”-という予測不可能な展開で牽引してゆく作劇となっていて、当時の野球風景や駅、土佐の港の様子も活写されていますよ!

ねたばれ?
今の医療技術だったら胆石で死ぬことはないのに…

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