個人の深き想い出に内容の評価は無意味かも
- itateno5 さん
- 2015年6月10日 21時03分
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町の映画館まで4キロ。山間僻地の幼児には、映画なんて年に一度、村の観音堂の広場で上映される巡回映画しかなかった。
最も記憶に残っているのは、中村錦之助演じる森の石松が焔魔堂の前で都鳥一家に惨殺されるシーンだった。斬られても斬られても、なかなか死なない石松の無惨な姿が今でも強烈に残っている。
今年、そのビデオテープを手に入れ、六〇年ぶりに観たのだが、自分の記憶では石松が斬られるシーンは横からのカメラアングルだったものが、実際は斜め上から撮っていた。それに、子供心にもっと長いチャンバラシーンだったように思っていたものが、意外に時間は短かった。人の記憶は自分の都合の良いように書き換えられる。つくづくそう感じた。
豪華メンバー勢揃いで、後の黄門さまも端役に過ぎなかったのだから、内容はともかくすごい映画だったことは確かである。
それにしても、次郎長の息子が今やJALの社長、時のたつのは速いものである。
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