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黄色いからす (1957)

監督
五所平之助
  • みたいムービー 4
  • みたログ 13

3.75 / 評価:8件

あのオルゴール欲しい!

  • bakeneko さん
  • 2011年10月20日 13時13分
  • 閲覧数 609
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

オリジナル脚本ながら作家の由起しげ子も台詞創りに協力している作品で、戦後8年も抑留されて帰って来た夫と母子が、心の通った家族になるまでを子供の心の動きを中心に、繊細&細密な心理描写で優しく描き切った良作であります。

芥川也寸志の哀愁に満ちたテーマ曲(ハチャトリアンの“ガイーヌ”に似ています)が耳に残る名作で、誰ひとり性悪な登場人物がいないのに上手く絆を築けない冷徹な現実を見せて、その中で人間関係を修復しようとする善意の人達の願いを見せて行きます。

抑えた演技で“戦後に対応しきれない父親”を演じる伊藤雄之助と、女と母親の両方の情感を滲みだす淡島千景は“静と動”のコントラストをなしていますし、助演ながら作品に清らかな薫風を吹き込んでいる―先生:久我美子と、暖かい情感でほっとさせてくれる―隣の工芸の師匠:田中絹代は物語に厚みをもたらしています。

五所平之助初のカラー作品であり、鎌倉の海岸の褪せた情景が印象に残りますし、子役の熱演に加えてネズミやカラス等の動物も頑張っています。
長期抑留者や孤児、戦争未亡人等の“戦争の傷跡”を静やかに見せながら、人間と家族の回復をしっかり描いている作品で、それぞれの想いが上手くかみ合わない“親子の食い違い”は、現代の親子が見ても共感するところが多いと思います。

文芸派&人間&子供ドラマがお好きな方にお勧めの丹念で心に沁みる名作であります。


ねたばれ?
1、 昔は、この映画の冒頭の様に“子供が絵に何色を用いるか?”で性格&情緒安定度を判断することが流行っていました。でも、子供って対象の本来の色彩を正確に再現しようとはせずに、自分が好きな色だから絵に用いるのですよね(紫色が大好きだった私は紫色だらけの絵ばかり描いていて、親が先生に呼び出されてえらい目に遭いました―情緒不安定色の代表だそうです―でもオタクになったから当たっていたのかも♡)。
2、 カラスの操演はちょっとシュール!

詳細評価

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