レビュー一覧に戻る
抱かれた花嫁

bakeneko

5.0

ネタバレオペラが日本語版主流だった頃…

松竹の明朗喜劇“花嫁シリーズ”の第一弾で、松竹グランドスコープ”(タテ・ヨコ比一対二・三五)の初めての作品でもあります。適齢期の浅草の寿司屋の娘:有馬稲子を中心とした人間ドラマ&人情喜劇が、母親:望月優子の過去の恋愛も絡めて進行します。相手役の高橋貞二を始めとして、大木実、田浦正巳、高千穂ひづる(キュート!)、桂小金治、日守新一、朝丘雪路、須賀不二男、桜むつ子らが賑やかに共演している作品で、浅草はもちろん、当時の東京近郊の観光地である日光や潮来の水郷なども映し出されています。松竹歌劇団のレビュー(そのラインダンサーは“ロケットガール”と呼ばれていました)の壮観や小坂一也の歌唱シーンまで盛り込んで、グランドスコープの威力を魅せる演出も華やかな作品ですが、一番の魅力は、有馬(24歳)、高千穂(24歳)、朝丘(21歳)の花盛りの共演であります。 ねたばれ? 本作の様なお母さん役の名脇役して知られる望月優子ですが、望月美恵子の芸名でムーランルージュ新宿座で踊り子として人気を博していました(美人&ナイスバディで川端康成とも知己があったそうです)。

閲覧数501