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危険な英雄 (1957)

監督
鈴木英夫
  • みたいムービー 2
  • みたログ 8

3.25 / 評価:4件

慎太郎の素顔?

  • kin******** さん
  • 2019年9月28日 15時27分
  • 閲覧数 126
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

この頃の新聞記者は、こんなに傍若無人な取材をしていたのでしょうか。今だったら絶対に大問題です。その唯我独尊的な記者と石原慎太郎のキャラクターがぴったりハマりすぎ! それだけで見て良かったと満足しました。
 ロケ風景は「三丁目の夕日」的なところが満載で、興味津々と見ることができました。渋谷駅前ってこんなだったんだ、という風に。

 内容的には、記者に比べ警察の行動が軽率ですね。名作「天国と地獄」では被害者宅に向かうとき、刑事たちは作業着を着て、デパートのロゴ入りの車に乗って行くわけですから。担当刑事の数も、志村喬のほかはわずか数人のようだし、記者たちに対して脇が甘すぎます。吉展ちゃん事件以前は、誘拐に対する世間の感覚はこんなものだったんでしょうか。

 渋谷駅で犯人を待ち構えるシーンは、あまり上出来とは思えません。道を聞きに来るオジサンなど、犯人じゃないの最初からバレバレです。たぶん、ロケ条件のせいで、あまり粘れなかったんでしょう。
 他シーンでは、鈴木英夫の腕は相変わらず確か。堅実な演出で飽きさせないです。慎太郎の棒芝居は、監督はどうしようもない。

 小沢栄太郎の編集部長が石原慎太郎の提案を鵜呑みにしずぎな気がしました。姉司葉子の手記を取るとか、懸賞付きで情報を募集するとか。
 小沢編集部長発案の、モンタージュ写真を1日伏せて犯人をあげてスクープにする、というのはちょっと無理な気がします。いくら東スポのような新聞でも、そこまでやるかと。まあ、映画ですから深くこだわるとこじゃないですけど。
 音楽は「第三の男」の盗作? ってくらいのレベルでそっくり。全体にちょっと明るすぎで、この作品にマッチしていない印象です。

 1957年製作で、もう「七人の侍」が出たあとなのに、宮口精二がこんな犯人役、というのが不思議です。すでに、もうちょっと偉い役者になってたんじゃないかと思いました。
 少年が殺されていたラストはやっぱり後味悪いです。でもこの点を変えるとなると、慎太郎に天罰がくだる終わりにならないのかもしれませんね。だとすると、少年は死ぬしかなかったか。
 慎太郎が改心して終わる、というのじゃ、キャラに全然似合いませんからね。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • スペクタクル
  • 絶望的
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