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挽歌 (1957)

監督
五所平之助
  • みたいムービー 2
  • みたログ 13

3.86 / 評価:7件

久我美子の魅力が横溢

  • oldfilmer さん
  • 2009年10月15日 12時22分
  • 閲覧数 1165
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

 釧路のアマチュア劇団で美術部員を務める兵藤怜子(久我美子)は頭に浮かんだことをすぐに実行に移す自由奔放な性格であり、桂木節雄(森雅之)の飼い犬に咬まれたことをきっかけに桂木が醸す中年の魅力に思慕を抱く。桂木は建築士であり、妻(高峰三枝子)と女の子が一人いる。
 怜子は劇団の切符を売るという名目で桂木の家を訪問するが、その家の前で偶然、桂木の妻、あき子の若い学生(渡辺文雄)との不倫を目撃する。怜子は桂木との関係を深めていく欲望と同時にその妻あき子にも関心を抱き始める。桂木が札幌への出張を機に、泥酔した怜子は桂木の家に転がり込み、あき子の介抱を受ける。あき子の驚くほどの優しい性格に接した怜子はあき子にも好意を持つことで苦悩を深める。
 この映画では久我美子という女優の魅力が横溢する。釧路というおよそ日本とは似つかわしくない大自然を背景に泰西名画で出てくるような女優の久我美子の行動力と内面の冒険が映像化されて、見る者を酔わせるのである。1957年という時代の日本映画の実力に敬服するばかりである。
 芥川也寸志の音楽もたいへん聴かせるものがある。テーマ音楽の「挽歌」はプッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」のミミのアリアを思わせる華麗なものだ。全編を芥川の音楽が溢れ、ドラマをしっかりと支えている。

詳細評価

物語
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