大平原

UNION PACIFIC

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大平原
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(5件)


  • 一人旅

    5.0

    線路は続くよどこまでも♪

    第1回カンヌ国際映画祭パルムドール。 セシル・B・デミル監督作。 大陸横断鉄道敷設最中の1860年代アメリカを舞台に、鉄道会社ユニオン・パシフィックに雇われたジェフが銀行家の陰謀に立ち向かう姿を描いた西部劇。 大陸の東からはユニオン・パシフィック社が、西からはセントラル・パシフィック社がそれぞれ線路を敷設していく。東西から伸びた線路がやがて一か所でドッキングし、横断鉄道が完成するという壮大なスケール&ロマン。その瞬間を想像するだけでワクワクしてしまうのだ。大陸を東西につなぐ鉄道は、南北戦争で疲弊したアメリカの再統一を象徴する存在。横断鉄道はアメリカの夢なのだ。 そして、アメリカを象徴する圧倒的自然描写や、敷設過程で工員たちに襲い掛かる数々の事件・事故が圧巻のスケールで展開される。大平原を走るバッファローの大群、原住民スー族の襲撃(もちろん原住民も敷設計画の犠牲者)、敷設を巡って対立関係にある人間同士で巻き起こる騒動、吹雪の吹き荒れる中での敷設作業。そして、脱線した機関車が真っ逆さまに谷底へ転落していく描写はミニチュア撮影とはいえ迫力満点だ。そうした数々の困難に見舞われながらも、鉄道完成の瞬間を目指して少しずつ線路が伸びていく様子は壮観で、何か人間の不屈の精神のようなものを感じさせる。 印象的だったのは、線路と同時に一つの町全体が作られていることだ。何もない荒野では工員は生活できない。線路の周辺に仮設の宿舎や賭博場、酒場、教会まで建設して、工員が働きながら普通の生活が維持できるようにしている。線路がさらに伸びれば、宿舎などの建造物は一旦撤去され、伸びた線路の前線に再び仮設の町を作り出す。線路とともに町も西へ東へ移動していくのだ。 また、ジェフと銀行家側のディック、郵便車長の娘・モリーが織りなす三角関係も見どころで、物語のひとつの軸になる。戦友でありながら、会社間の利害関係に巻き込まれるジェフとディック。そして、どちらか一方の男にはっきり絞り込めずにいるモリーの曖昧な女心。鉄道が完成する時、三人の入り組んだ関係もようやく一つのかたちに完成することになる。 そして、度々流れる『線路は続くよどこまでも』のメロディーが心地よく魅力的だ。幼稚園の時に散々歌わされた記憶があるが、本作を観るまでずっと日本の民謡だと勘違いしていた。調べてみたら元々はアメリカの民謡で、それも大陸横断鉄道の敷設に従事したアイルランド人工夫たちによって作曲されたそうだ。ちなみに本作でもアイルランド人工夫が大活躍する。しかも、アイルランド人工夫のキャラクターはアイルランド人に対するアメリカ人のステレオタイプそのままなのが面白い。酒場で縦横無尽に暴れ回ったり、問題が発生したら言葉でなく腕っぷしだけで解決してしまうのだ。

  • mut********

    5.0

    ネタバレノンストップ・アクション大作

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • kot********

    5.0

    ネタバレミスター・デミル あなたの敷いた 線路は

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • d_h********

    5.0

    ネタバレフロンティア魂

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • ********

    3.0

    いかにしてアメリカは一つになるのか

    1939年。セシル・B・デミル監督。アメリカを横断する鉄道建設をめぐって、かつて南北戦争で戦友だった二人の男が、一人は鉄道会社が雇った凄腕の用心棒、一人は鉄道建設を遅らせようとたくらむギャングのパートナーとなって対立する話。そこに一人の女性(バーバラ・スタンウィック)が挟まって三角関係になるという見事に図式的な映画です。鉄道建設といえば「一つになるアメリカ」としてアメリカ映画には欠かせないテーマですが、この映画も鉄道がつながり、三角関係が清算され、資本家と労働者の対立が喜劇的に解消される。最後に公開当時の鉄道の様子を映して終わるあたり、「一つのアメリカ」が現在までつながっていることを確認しています。 「一つ」になる前に、二人の男が対立せざるをえなくなる枠組みや銀行家が儲けるためにする嫌がらせなどが中途半端なので、「対立」のどうしようもなさ、根強さが感じられません。「対立」が弱いので「一つ」になる喜びもいまひとつ。みんなの敵=インディアン、二人を引き裂く敵=ギャング、背後で操る構造的な敵=銀行家、と異なる階層に幾人もの「敵」がいるからわかりにくいのかもしれません。 いろんなものを盛り込む壮大な話として焦点がぼけているのは否めない。二人の男の間で悩むはずのバーバラ・スタンウィックがそれほど悩んでいるようには見えず、嘘をついても自分の嘘に苦しんでいる様子もないことと、男たちが素手で殴り合うアクションシーンを早送りしてしまうことは残念な限りでした。

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