ここから本文です

夜の牙 (1958)

監督
井上梅次
  • みたいムービー 2
  • みたログ 9

3.50 / 評価:4件

第四の男は...。

  • bakeneko さん
  • 2012年10月2日 6時39分
  • 閲覧数 545
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

明快なワンマン作劇が多い裕次郎主演作としては異色の上質のミステリースリラーで、井上梅次監督が敬愛するヒッチコックやキャロル・リードの作品へのオマージュを上手く纏め上げて独自の推理映画にしています。

ひょんなことから自分が戸籍上死亡している事を知った青年医師が、その謎を解くべく奔走するうちに巨大な組織に行き当たる―サスペンス&推理&スリラーで、「第三の男」をベースに、「白い恐怖」や「海の牙」等、監督の好きな作品から“良いとこ取り”で映画を作り上げています。引用を隠さない―素直な推理劇への傾倒が潔い作品で、映画ファンはそれぞれの作品の名シーンや設定が“どう取り入れられているのか?”を楽しむことができますが、きちんとした脚本によって、一つの統一したオリジナルミステリーとしても筋が通った映画として観ることもできる作品であります。
それでも、アリダ・ヴァリと同じ服装の月岡夢路、光と影を利用したカメラワーク中に浮かび上がる猫、精神が混乱した娘、落ち葉の散る並木道...と様々な引用に思わずにこやかになる作品で、「白い恐怖」の同じテルミン調の効果音や音楽にも“あんたも好きねえ~”と感心させられます。

また、原典の緊迫性には反するオリジナルキャラクターとして、主人公の弟分に岡田真澄&その恋人に浅丘ルリ子が快活に絡んできます(2人の若さ&美貌は必見です♡)ので、推理&スリラーファンでなくても”若い清廉な恋人の掛け合い”でも楽しめる映画となっています。

オリジナル作品の翻案&コラージュ映画としても、裕次郎&岡田&浅丘映画としても、単一の推理スリラーとしても愉しめる上質のスリラーであります(ブルーレイソフト化しましょうよ業者さん!)。

ねたばれ?
1、 カサブランカ: Casablancaの綴りがCasablankaに...。
2、ネコ、あまり言うことを聞かなかったのね!

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 笑える
  • 楽しい
  • 悲しい
  • ファンタジー
  • スペクタクル
  • ゴージャス
  • ロマンチック
  • 不思議
  • パニック
  • 不気味
  • 恐怖
  • 勇敢
  • 知的
  • 切ない
  • セクシー
  • かわいい
  • かっこいい
  • コミカル
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ