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暖簾 (1958)

監督
川島雄三
  • みたいムービー 10
  • みたログ 38

4.21 / 評価:19件

時代は変われど暖簾(=魂)は引き継がれる

  • おーるどぼーい さん
  • 2009年4月17日 0時05分
  • 閲覧数 546
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

大阪の昆布屋を舞台にした文芸作品。原作は山崎豊子。森繁久弥は、昆布屋主人・吾平とその息子・孝平の一人二役(画面合成してちゃんと同じ画面に二役で出演)。その妻に山田五十鈴。

何と言っても森繁の名演が光る。「夫婦善哉」といい本作といい、軽妙な文芸作品に森繁は見事にハマる。戦前編は吾平が中心。大阪商人の性根を持ちながら、どこか飄々と天然ボケな感じもする吾平。新婚早々、妻のお千代(山田)の尻にしかれる情けなさがおかしい(でも二人は昆布を介してすぐに意気投合するのだが)。

戦後編は、成長した息子の孝平との絶妙の二役。ビジネス的な才覚があり新しい昆布の売り方を追求する孝平と、昔ながらの商売に拘る吾平(東京進出を企む息子・孝平⇔大阪に拘る父・吾平)。新世代と旧世代、あるいは東京と大阪の対比を、森繁の一人二役で見せる巧みさが光る。

結局、孝平が進めた新店舗開店の日に吾平は事故死、それは旧世代の終焉を象徴しているようでもあったが、暖簾を大切にする孝平には父の大阪商人根性が確実に引き継がれているように感じた。

後半はほとんど森繁の独壇場だが、妻お千代・山田五十鈴の気強さ、幼馴染の奉公人・乙羽信子のけなげさと、二人の大女優もお見事。

詳細評価

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