実は世界最高水準の映画作家
- 映画漬廃人 伊波興一recover さん
- 2017年1月30日 0時03分
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世界に名を馳せているクロサワ、オヅ、ミゾグチでさえその遍歴の中には浮き沈みが潜在しておりますが出来不出来という表現を一切受け付けない稀有な映画作家のひとりにナルセがいます。それがナルセにとって幸福か不幸かは定かでありませんが少なくともナルセのフィルムグラフィーに数本程度でも野心的な失敗作が噛み込んでいれば国際映画祭の最高賞のひとつやふたつ受賞していたに違いないと自信を持って断言出来ます。これほど一定水準以上の作品を撮っていたが故にナルセは逆に決定打に欠ける監督と誤解され続けたのです。知った風な人は『浮雲』知らずしてナルセを語るなかれ、と言いますが大間違い。正確には『成瀬』知らずして日本映画語るなかれ、です。
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