レビュー一覧に戻る
彼岸花

彼岸花

118

エル・オレンス

5.0

ネタバレ田中絹代の絶大なる存在感に圧倒され泣く。

「人生は矛盾だらけなんだ!」と、他人の娘なら許せても、自分の娘にはなかなかうんと言ってやれない父親の気持ち、よぉぉく分かります。佐分利信も、個人的に彼の一番のハマり役ですね。 そして最大の魅力は、なんと言っても田中絹代!!!あの存在感は絶大!!! 父と娘の間に入るクッションの役割も絶妙だし、夫を立てながらも、言うべきことはピシャリと言う姿は圧倒もの!(直前に服をバシンと床に落とすところも強烈w) そして、涙する娘に対し、「親は、子が幸せになったらそれで良いのよ」という台詞と表情にも涙が溢れる・・! 箱根芦ノ湖旅行での母のこぼす言葉もホロリと来ます。 終盤で、娘夫婦を全く見せない場面構成も良いし、広島に到着する手前で締めくくる演出。 他にも、小津映画でお馴染みの旧友3人組with高橋とよのコントも微笑ましく、相変わらずの小津節を存分に味わえます。 小津映画ではTHE定番の父娘ものですが、際立った傑作だと思います。

閲覧数259