不敵な男
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(1件)


  • hi6********

    4.0

    贅肉をそぎ落とした映画

    増村監督は好きな監督でありこれまでもかなりみているのですが、 まだまだ見ていない映画も多いです。 やはり、当時の監督は本当に多作でありましたね。 57年デビューの増村は、デビュー二年目のこの年には、 4本も取っている。 しかも、監督の出世作である「巨人と玩具」と話題作の「氷壁」 と高いレベルの映画を量産している。 この映画、話的には単純なチンピラやくざの転落物語であるのですが、 無駄な台詞(脚本は新藤)、カットを一切省いたクールでシャープな 映像は増村映画の中でも若さで満ち溢れています。 オープニングでの、ニヒルな川口のやくざぶりから 裁判から彼の過去のフラッシュバックの見事さは 今でも斬新である。 当時、流行りのイタリアのネオ・リアリズムの感覚のリアルな 描写ぶりです。 また、増村得意の情緒をそぎ落として直接的な台詞のぶつけ合いも このシャープな映像だからこそに映えるのである。 初期の増村作品では、川口浩と野添ひとみが抜群によい。 ぶっきらぼうで猪突猛進な川口の生一本で直情の行動と すらっとして無表情の野添の力強さ(川口もたじたじ)は、 後の若尾文子も良いけど、野添も増村映画では欠かせないヒロインである。

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