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裸の大将

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裸の大将
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(3件)

笑える9.1%コミカル9.1%知的9.1%かっこいい6.1%勇敢6.1%

  • lub********

    4.0

    オリジナルは常に新鮮で刺激的!!

    実は、なかなかの反戦映画であるという驚き。 しめつけの厳しい戦時下で、放浪する清は警官に咎められる。 食料事情の悪い都会を離れ田舎を歩き、「親は死んだ、16歳だ」と嘘で同情を買い、わずかな食料を恵んでもらう。決して正直者の純粋なだけの人ではない。 清は軽度の知的障害(サヴァン症候群の恐れもある)であるために、人々が誤魔化したり疑問にも思わない制度や常識の嘘を素朴な問いかけで暴いてしまう。 資本家・政治家・官僚など、人々を洗脳する支配者層にとっては非常に都合の悪い暴露者でもある。ことに軍国主義の非人間性に対する指摘が鋭い。 清は、相手の矛盾を相手の言葉を使って突いてくる。自分が放った言葉だけに言った本人もまいってしまう。合気道のように相手の力を利用してやり返すのだ。本当はおバカのフリした哲学者ではないかと思うくらいだ。 例えば仕事先の厳しい店主が清に「サボるな! 神様はお見通しだぞ」と言いながら、都合の悪いことは清のせいにする。清が反論すると「上の者に盾突くな」と抑えつける。しかし、 「神様がお見通しなら、ボ、ボ、ボクのせいにしても皆に解ってしまうんだな」とやり込められる。 その最たるものが自衛隊だ。 物語後半、戦後の社会で「じじじ自衛隊とはなにかな?」「せせせ戦争をしないなら何で鉄砲を持っているのかな?」と問いかける。この映画は1958年の作品だが、この単純な問いかけに明確に答えられる人は2019年の今もって居ない。自衛隊は軍隊ではない。では何故武装しているのか。それに関するもっともらしい答えは、所詮は支配者層の誤魔化し、都合の良い解釈、言い逃れであって、前述したように清の問いかけは、その誤魔化しを許さない。 「あああ安倍さんに、ききき聞いてみたいんだな、しゅしゅしゅ集団的自衛権ってなにかな?」 ヒューマンドラマではない、反骨的な社会批判映画だ。 戦後風景もすさまじく、貧しい清の一家は公衆便所の焼け跡に住む!! 「全部一遍焼けちまってんだから、ちゃんと消毒できてんだよ」という母親も逞しい。決して慈愛に満ちた母ではない。清が戦後放浪画家として有名になっても、却って便所に住んでいる家族はみっともなくて迷惑を感じている。 「いい色気ってなにかな? 大人になってカッコつけてるのがそうかな?」 と、清は便所住まいを恥じる家族の虚栄心に対しても手厳しい。 いや流石に便所に住んでますとは言えないよ、それくらい勘弁してよ清さん!

  • gah********

    5.0

    大将(裸の)の見た戦中戦後

    今は亡き、芦屋雁之助さんの名演で知られるテレビドラマ「裸の大将放浪記」で山下清画伯を知った人は少なくないと思います。そういう私も学生時代そのドラマを見て山下画伯を知った口です。21世紀の今では裸の大将も知らない世代の人も多いのでしょうね。 テレビドラマの山下画伯の放浪は私の記憶では戦後を扱った放浪の旅であったと思います。私はてっきり彼の放浪時代は戦後ばかりだと思っていましたがウィキペディアで調べると1940~1954年までが放浪期間とあり画伯の放浪期間が戦中をまたいでいると言う事を今日初めて知りました。 そしてこの映画「裸の大将」は私の知らなかった戦中の画伯の姿を描き出していました。戦中の画伯の姿を見ると言う事は過去の大発見を今更「へええ!そうだったのか~!!」って思い知らされるような気分でした。 山下画伯は彼が言う所の「頭が悪い」人で映画でも誤解され精神病院に入れられるのですがどうも精神病患者とは一線を画します。彼は精神病院では他の患者達よりはるかにまともなのです。そして彼の発言は映画のはじめから終わりまで深読みここに極まれり、ですが「深い」のです。世の中のいろんな事を改めて考え直してみてしまいます。アメリカ映画「フォレストガンプ」のフォレストもある意味、山下画伯と類似する部分があります。(失礼な言い方ですが)共に普通じゃない人達なのですが素朴な彼らから眺めた、「普通の人達によって営まれる世界」は、ある意味、「変で可笑しな世界」なのです。そういう彼らを通して私達は現実の「変で可笑しな部分」を気づかされているのだと思います。 映画の「裸の大将」はドラマの物よりもはるかにシビアで風刺が効いていてドラマの物よりも大人の為の作品だと感じました。この映画コメディーの要素もかなり強く、かといって結構史実に近いのではないか?と思わせられる部分もあり、また頭のいい製作者による気の利いた風刺もつよく感じられます。なんていうか特撮もホラ話も無い日本版「フォレストガンプ」って感じです。(でも画伯の語る悲しい身の上話はホラ話になるのかな?)映画で描かれている「ただの頭の悪い放浪者」時代の山下画伯は、今では周知の、彼の絵画に対する高評価を得られるまで、世の中には単純に「厄介者」というイメージで見られているのです。それが彼の作品を世間が評価したことによって彼の地位が高まるわけです。それはまさに事実のサクセスストーリーと言えるでしょう。「フォレストガンプ」での成功は映画だけの話ですが「裸の大将」は実際の成功が映画になったと言うものでしょう。「日本版リアルフォレストガンプ」と言える物かもしれません。もっともどちらの主人公も成功には多くのものを望んでいなかったようですが。(画伯の成功は逆に家族の物に歓迎されなかったと言うのもちょっと皮肉) この映画では大戦中の日本の軍人たちへの皮肉も描かれています。司令官役が昔の水戸黄門様(東野英治郎)でこの映画でも彼の高らかな笑いが見られます。 最近本当に私が生まれる前の昔の映画を見る機会が多いのですが、この映画も私に考えさせられる多くの事柄を見出させてくれました。この映画の良さをわからない人もいらっしゃるかもしれませんが私はこの映画の良さをわかる人を是非とも評価したいと思います。(でもしばらくここのレビューも私の一人ぼっちかも・・・。)

  • bakeneko

    5.0

    ネタバレおかしいのはどちらなのだろう?

    このレビューにはネタバレが含まれています。

スタッフ・キャスト

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小林桂樹山下清
中山豊弟てっちゃん
野口ふみえ妹ヤエ子
市村俊幸山田巡査
高堂国典金持ちの爺さん
森川信中年の男
沢村貞子汲取屋のおばさん
団令子女車掌
有島一郎弁当屋の主人
一の宮あつ子同おかみ
佐田豊ながさん
堺左千夫りっちゃん
大塚国夫よっちゃん
松尾文人野本さん
井上大助まっちゃん
三好栄子おばさん
青山京子けえちゃん
横山道代おしめちゃん
中田康子ちよちゃん
柳谷寛五味巡査
加東大介魚吉の主人
東郷晴子同おかみさん
南道郎みね上等兵
坂本武爺さん
飯田蝶子婆さん
左卜全老いた乞食
長岡輝子気違い婆さん
田中春男さね三さん
藤木悠上杉さん
柳家金語楼露天風呂のよその人
藤村有弘町の人A
三木のり平町の人B

基本情報


タイトル
裸の大将

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-