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最高殊勲夫人 (1959)

監督
増村保造
  • みたいムービー 10
  • みたログ 100

3.84 / 評価:45件

のどかさ!可愛さ!傑作だわ!

  • nqb***** さん
  • 2017年7月19日 19時31分
  • 閲覧数 654
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

 なにこれ面白い!極上のコメディ。増村保造&若尾文子コンビなのになんで今までちゃんと観てなかったんだろう。タイトルがつまんなそうだったからかな~。

杏子(若尾文子)は、ごく普通の家庭・野々宮家の三女なわけ。お父さん役は宮口精二。この人は「七人の侍」でこそシブい剣豪役だったけど、普段はなんてことないお父さん役とかよくやってる。
その野々宮家では、長女の桃子(丹阿弥谷津子)が三原商事の社長である一郎(船越英二)と結婚、そして次女の梨子(近藤恵美子)が三原商事の専務で社長の弟でもある二郎(北原義郎)と結婚しており、桃子と梨子はそろって妹の杏子を三原家の三男坊、三郎(川口浩)と結婚させようと目論む。だが目下、大島商事に勤務している三原三郎は大島社長の娘富士子(金田一敦子)と婚約している。しかしこの婚約はそう乗り気でもないようだという情報を掴んだ桃子はあの手この手で二人をくっつけようとする。杏子も三郎も、そんな策略に乗っかって結婚なんて、絶対ない!と表向きは決意するのだが……。というお話。今でいえばラブコメかな。

 とにかくオシャレなのがジャケットにもなってる川口浩と若尾文子の変顔。このころは変顔なんてなかっただろうからこれは新鮮だわ。それとすば抜けた増村保造のセンスを感じる。増村保造の映画ってとにかくテンポがいいんだよね~。これもポンポン話がすすむ。この切れ味が増村保造。たいした話でもないのに昨今のなんでもかんでも引っ張って2時間越えの映画にしてしまう風潮はやめて欲しいものである。

 昭和34年という時代を感じさせる作品。映画はタイムマシンだとオイラは思っているので当時の風俗なんかがわかるのはとても楽しい。この頃はキャリアウーマンなんて言葉も存在しないから、真剣に働く女性なんて誰もいない。杏子もうちにいても退屈だからとお勤めに出る。それが三原商事の社長秘書。お勤めに出る理由は恋人を探すことってはっきり言っちゃってる(笑)。みんな結婚までの腰掛。杏子がフリーってことがわかったので三原商事の独身の男たちがこぞってモーションをかけてくる。
 初出社の日に心配した梨子から電話がかかってくる。仕事に対するアドバイスの電話なのだがその内容が凄い。「もし仕事がたくさんあって、くたびれちゃったらその辺の男の人にウィンクでもして頼んじゃうのよ!アタシはいつもそうしてたわ!」なんていうか時代だよね~。ラーメン一杯70円とか、50円で映画の三本立てが観られたんだね~。

 とにかく可愛いっていうか、のどかな映画。悪人は誰も出てこない。楽しい。早速三原商事の若手のホープふたり、宇野と野内にプロポーズされる杏子。そして大島富士子の兄、東洋テレビのプロデューサー、武久(柳沢真一)も杏子にゾッコンでプロポーズするありさま。
 宇野を好きな女子社員岩崎にプロポーズを断って欲しいと頼まれた杏子は、彼女の為にひと肌脱ぐ。この場面なんてめちゃめちゃ可愛い!宇野に向かって「今日はビール6本お飲みなさい!5本飲むとホテルに行きたくなるんでしょう?6本飲んだら…結婚したくなるはずよ!」岩崎「宇野さん!アタシ顔だって十人並みだし、ヒップだって92cmあるのよ!おみおつけだってうまく作れるわ!だから結婚して」なんか観ててほっこりするんだなぁ~。
 そうそうこの場面で登場するビール、ま、他でも何度も出てくるんですけど、タカラビールっていうんです。ラベルが結構オシャレなんですが、なんでも57年~67年の10年間だけ作られていたビールらしいっす。

いろんな面白さがたくさん詰まった傑作と言って差し支えないと思う!

詳細評価

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