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網走番外地 (1959)

監督
松尾昭典
  • みたいムービー 1
  • みたログ 6

3.40 / 評価:5件

原作に忠実な驚きの純愛路線!

  • bakeneko さん
  • 2013年10月22日 21時26分
  • 閲覧数 603
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

1965年の東映版(石井輝男監督&高倉健主演)が余りにも有名な原作の、1959年の日活による最初の映画化作品で、原作者である伊藤一の体験に忠実な展開となっている-“妻への純愛を支えにして浄化されていく精神”を、刑務所という特異な環境の中に描いた、“純愛ドラマ&特異環境サバイバル劇”の佳作であります。

え~、後作があまりにも有名になった為に第一作の存在が忘れ去られている作品があります(例えば、TVでは実写版「鉄腕アトム」、日テレ版「ドラえもん」、映画では「ベン・ハー」、「十戒」、「スター誕生」…)。
“その名もあばしりばーんがいち~♪”と、高倉健の歌がヒットした石井・東映版「網走番外地」は、舞台設定こそ原作を踏襲していますが、物語の骨子は1958年のアメリカ映画『手錠のまゝの脱獄』(The Defiant Ones)を換骨奪胎したもので、雪中の脱走行サスペンスが見所となっていました。

原作に忠実な本作では、派手な脱獄やチェイスアクションは無く、刑務所&出張作業所での特異な集団生活と葛藤が活写されていきます。そしてその中で、妻との馴れ初めと受刑に至った経緯を回想する作劇となっていて、極限状況での赤裸々な人間性の衝突と看守長の教育的温情等、多くの試練と教訓を体験して人間として補完されていく主人公をじっくりと描いた人間ドラマを堪能する映画となっています。

北海道ロケの森林伐採シーンが圧巻の寒さ&雪の壮絶さを映し出している作品ですが、その一方で街中のシーンはセット撮影であることが平面感を出していて、現実の巨大な自然の存在感と回想の希薄な現実感が対照的な演出となっています。
ヒロインの浅丘ルリ子(19歳)が清純な美しさを魅せてくれる作品でもあり、助演の芦田伸介や小沢昭一の人間味溢れる芝居も物語に深みを付与しています。

高倉健版の娯楽活劇とはまた違った魅力の純愛&人間ドラマを堪能できる“原作に忠実な作品”であります。


ねたばれ?
1、計画がバレているから中止したのなら、道具をいつまでも持っていなくても…
2、えっ、あれだけ暴れたのに懲罰なし?

詳細評価

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