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燈台 (1959)

監督
鈴木英夫
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3.50 / 評価:4件

”銀座カンカン娘♪”は踊り難いと思う

  • bakeneko さん
  • 2016年7月7日 7時26分
  • 閲覧数 194
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

三島由紀夫が「仮面の告白」に引き続いて24歳のときに一訊き書き上げた戯曲「燈台」の映画化作品で、ある家族が旅行先の大島のホテルで過ごす春の一夜に、戦後4年の混迷した世相の日本を象徴させています。

戦後成金の父親と若い後妻、元海軍士官の長男、大学生の妹が繰り広げる一夜の葛藤劇で、長男の義母への思慕が次第に明らかになる前半部と、そのことを父親に知られないように妹が奮闘する後半部が緊迫感を孕みつつ進行します。
1時間余りにコンパクトに纏まった作品で、原作の舞台を観ているかのような密室性と小道具の活用の上手さが光る作品で、ラストでは映画オリジナルの時間飛翔で驚かせてくれますよ!

ねたばれ?
ページを探し易い様に栞を挟んで置けばよかったのに

おまけ―レビュー項目に無いチェコの家族の危機を描いた映画の紹介を
次はお留守番するワン!-byオットー(犬)
「家族の映画」(2015年:チェコ:95分)監督: オルモ・オメルズ 出演:カレル・ローデン、イェノべーファ・ボコバー♡、ダニエル・カドレツ、ヴァンダ・ヒブネロヴァー、エリシュカ・クシェンコヴァー

両親の海外旅行をきっかけにして、次々と起こる親子&姉弟&犬の危機を見せながら、家族の愛情と本質について追求していく“家族災難ドラマ”ですが、終盤は愛犬オットーのサバイバル冒険譚=手に汗握る動物奮闘映画になります♡

南海にクルーズ旅行に出かけた“両親+犬”の留守に羽を伸ばし過ぎた姉弟が弟の学業不振で学校から呼び出され、叔父が急遽監督として同居するが、弟は姉の同級生への思慕に溺れて無理をしているうちに腎不全になり、腎臓移植が必要となって入院する。
一方で両親達の乗ったヨットが海上で転覆して両親は行方不明となり、はぐれた愛犬は無人島に辿り着き過酷なサバイバルに疲労困憊する。
そして、九死に一生を得た両親が漸く帰国して移植待ちの息子の為に血液型を調べると、母親の過去の不倫が露見して…という―幸せな家族を襲う不幸の波状攻撃に見入る作劇となっていて、“再び一つの家族に纏まれるのか?”―とハラハラさせます。
そして、人間達の葛藤劇を尻目に、一匹で一番過酷な試練を与えられた犬のオットーの必死のサバイバルが終盤のクライマックスとなっていて、「家路」、「三匹荒野をゆく」を始めとした“愛犬冒険譚”と同様に動物好きはドキドキしながら、荒海を泳ぎ、生魚を食べ、雨に晒され…と段々ボロボロになっていく犬を応援する映画となっています(もう、人間達の悩みなんかどうでも良くなりますよ!)。

監督によると“飼い主とはぐれた愛犬が無人島でロビンソンクルーソーのような生活をしていたという新聞記事にインスパイアされた”そうで、3匹の犬達を使ったワンワンスタントシーンは必見であります(そして“犬は家族の鎹(かすがい)”であることが本映画のテーマであります)。

幸福な家族を次々と襲う災難を見せながも、致命的な破局や深刻になり過ぎない語り口が絶妙で、“いろいろあっても取りあえず全員無事ならばよしとする”―家族の結びつきは万国共通であることを再認識できますよ!

ねたばれ?
ラストの場面は「太陽の帝國」へのオマージュです!(名演技だなあ~)。

詳細評価

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