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母のおもかげ (1959)

監督
清水宏
  • みたいムービー 2
  • みたログ 12

4.20 / 評価:5件

お見合いデートはお好み焼き屋で

  • bakeneko さん
  • 2015年11月25日 21時54分
  • 閲覧数 296
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

大の子供好きで彼らの世界を生き々と描き続けた清水宏監督の遺作で、実母の死後に父親が再婚した後妻をどうしても母親として受け入れられない少年の葛藤を繊細な子供視点で掬い取っています。
悪い人が一人も出てこない一方で、大人と子供の感性の鋭敏さの違いや亡母と子供の絆の強さが、新しい親子関係を妨げている様子を克明に見つめている映画で、次第に近づいて行く息子と継母の進展を息を詰めて見つめる作品となっています。
「黄色いからす」でも数年ぶりに復員してきた夫と子供達の関係に腐心する母親を好演した淡島千景が後妻を見事に演じている他に、父親の根上淳や叔父さん夫婦:見明凡太朗&村田知栄子、後妻の同僚:清川玉枝らも庶民の哀歓を上手く出しています。
「大人は判ってくれない」や「泣蟲小僧」 と同じく繊細な少年の心を生き々と見せてくれる作品で、1959年頃は水上バスが庶民の足として隅田川を頻繁に運行していたことや、お好み焼き屋さんが開店し始めだったこともわかりますよ!

ねたばれ?
1、 現在は吾妻橋と日の出桟橋(浜松町)をダイレクトに結んでいる水上バスですが、1959年頃は途中で蔵前橋や両国橋、永代橋に寄りながら、東銀座に発着していました。
2、 鳩ってそんなに顔で区別できるものなの?

おまけー2015年インド映画祭から、親子関係を描いた傑作の紹介を…
ベンガル人って頑固なの?
「ピクー」(2015年インド123分)監督:ショージート・サルカーン、出演:ディーピカー・パドゥコーン、アミターブ・バッチャン、イルファーン・カーン
南デリーに住んで偏屈な父親に振り回される毎日を送っている建築会社のキャリアウーマンでアラサーのヒロインが、不動産物件のトラブル解決と里帰りを兼ねて、一族のルーツであるコルカタへ帰省する旅を、
ピクー父娘がモンスタークレーマーなので社員が全て逃げたために、自ら運転手となって同行することになったタクシー会社の社長との珍道中で見せるロードムービーで、南インドの情景やデリーとムンバイに次ぐインド第3の都市である西ベンガル州の州都:コルカタの歴史ある街並みも観せてくれます。
本作のキーワードは“ベンガル人”で、人懐っこくて(=馴れ馴れし過ぎて無遠慮)理屈っぽく、タゴールやサタジェット・レイ等インドの芸術を牽引した人物を輩出した誇りをもった
賑やかな人達であることが分かります(YouTube社の創立者の1人ジョード・カリムもベンガル人です)
“強烈過ぎる父親&それに負けずに気の強い娘”の不器用な愛情表現に笑いながらも家族の愛情に感じ入る“父娘愛憎喜劇ロードムービー”で、現在インド映画一の売れっ娘のディーピカー・パドゥコーンが特異の踊りを封印して、等身大のアラサー女性を造形していて、“肉親の世話に振り回されながらも、結婚も焦っている”ヒロインは都市部のキャリアウーマンは世界共通であることを示しています。
共演にハリウッドでも活躍しているイルファーン・カーン(「アメイジング・スパイダーマン」の博士、「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」、そして「ジュラシック・ワールド」にも顔を見せていましたよね!)が父娘に酷い目にあう常識人を好演していますし、インドのタクシー事情や体温計の数値は華氏で表示されることも分かりますよ!

ねたばれ?
カレーを食べながらする話題じゃないなあ~

詳細評価

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