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キクとイサム (1959)

監督
今井正
  • みたいムービー 11
  • みたログ 46

3.58 / 評価:19件

こりゃ、名作だ・・・

  • のぶぶ さん
  • 2009年4月24日 15時54分
  • 閲覧数 690
  • 役立ち度 17
    • 総合評価
    • ★★★★★

正直、古い白黒画像についていけるか・・
やや心配ではありましたが・・・・
こ、これは・・かなりの名作です。

戦後のバタバタした日本を舞台に
アメリカ兵の置き土産の混血児キクとイサムの
偏見にさらされながらも
生きていく姿・・を描いています。

とかく重くなりがちなテーマですが
主役のキクの天真爛漫な明るさと
2人を引き取って育てる祖母の愛情に胸が熱くなります。

 
戦中、戦後の日本では、貧しい農村地帯の子ども達は
集団就職やら、でっち奉公などは当たり前の世界。

私の祖母も福島にいたこともあり、生前そういう話は
よく話してくれました。

「サーカスに子どもを売らないか?」という誘惑も
あったそうです・・・

(うちの母親の大ピーンチ!!)←売られなくて良かった。
その甲斐あって、無事に私誕生。



そういう時代背景を考えると、
映画の中の悲しいシーンも
断腸の思いでの決断だったのだと理解できます。


祖母役の北林谷栄さんの名演技を見て、
日本の昔の女優さんの奥深さと、演技にかける真摯な
姿勢に、完璧にノックアウトを食らった感じです。

彼女の台詞と演技に、何度も何度も泣かされました。
それほどの深い演技ができる方。

どんな言葉を持ってきても、
彼女への賞賛は表し切れない、そんな感じです。

もうかなりのお歳だろうと思われます。
いつまでもお元気でいて欲しいですが。

物語は会津弁が多く使われているので
理解できない部分もあるのですが

そんなことは関係ない・・と思えるほど。
何を言いたいのかは、北林さんの演技を観ていれば
飛び込むように伝わってきます。

アメリカでも差別が強かった時代、
日本で、まして・・・

田舎で混血の子ども達が生きていくのには
想像を絶するほどの苦労だろうな・・

しかし映画は、どっぷりと暗い感じにするのではなく
前向きな力強さを見せてくれます。

日本版「カラーパープル」のような感じです。
こちらが本家本元? 

「カラーパープル」と違うところは、素晴らしい祖母が
彼女達の傍に居てくれた・・という事でしょう。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
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