2013年7月20日公開

太陽がいっぱい

PLEIN SOLEIL/PURPLE NOON

1182013年7月20日公開
太陽がいっぱい
4.3

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

貧しい家庭に育ったアメリカ人青年トム(アラン・ドロン)は、息子のフィリップ(モーリス・ロネ)を帰国させてほしいとフィリップの父親から依頼されイタリアへと向かう。美しい恋人マルジュ(マリー・ラフォレ)も手にした富豪の息子フィリップは親の金で遊び回り、全くアメリカに戻る気はなかった。一方、彼から邪険に扱われるトムの心に、やがて小さな殺意が芽生え……。

シネマトゥデイ(外部リンク)

作品レビュー(191件)

かっこいい17.1%切ない15.0%知的10.5%悲しい8.1%セクシー7.7%

  • hik********

    4.0

    輝く太陽の下で、ほとばしる狂気。

    昨今の映画界は、世相を反映するかのように貧富の差をテーマにした作品が非常に多く作られており、皮肉にもその多くが話題作となっている。 そこくると本作など、まさに先見の明があったと言えるのではないだろうか。 イタリアに金持ちの道楽息子を連れ戻すためにやって来た貧しい青年が、激情に駆られ、ある犯罪を計画するサスペンス。 アラン・ドロンの演技、音楽、日差しがきらめく舞台設定、何もかもが素晴らしい。 恐怖と美のスパイラルが織りなす世界に、思わず陶酔することだろう。 ラストが非常に有名ですが、あれほど皮肉的なラストなのに、嫌な後味が全く無いのが不思議だ。ニーノ・ロータ作曲の美しい音楽のおかげもあるかもしれない。 余談ですが、実は私は先に「リプリー」の方を見ていたので、全く違う結末で驚きました。 ちなみに、映画評論家の淀川長治氏が提唱した、本作の裏テーマとも言える例の説は有名。

  • stanleyk2001

    5.0

    ドロンのアップは世界遺産

    『太陽がいっぱい』(Plein Soleil)1960 パトリシア・ハイスミス原作の犯罪映画。青年の野望と挫折。アラン・ドロンの圧倒的な魅力。 語り尽くされたこの映画について何を付け加えるか? 主人公トム・リプリー(アラン・ドロン)は自分を軽侮し虐待する富豪の御曹司フィリップ・グリンリーフ(モーリス・ロネ)を殺害。トムはフィリップになりすます為にパスポートを偽造してサインを練習してまねる。トムの計画は成功するか 印象に残ったのは市場を歩くトムの場面。魚を試食したりブラブラ歩く。画面に天秤が映る。路上に打ち捨てられた魚、魚、そして魚の頭。トムは市場から逃げ出す。 天秤は正義の女神テミスが左手に捧げているもの。「正義」の象徴。西欧では「魚」はイエス・キリストを表す符牒。 ちなみに同じ年に公開されたフェリーニの「甘い生活」では冒頭キリストの像がヘリで運ばれる場面で始まりラストは海辺に打ち上げられた魚(マンタ)で終わる。 キリスト教が深く浸透したヨーロッパではこんな風にシンボルとして神やキリストが姿を表すのだなぁと思った。 トムが市場から逃げ出したのはやはり罪の意識なのだろうな。 ピカレスク(悪漢物語)という分野を定着させた名作。高木彬光の「白昼の死角」大藪春彦の「野獣死すべし」もこの作品の後継者達だ。 マリー・ラフォレの手に口付けしながらカメラ(観客)に流し目を送るドロンのアップ。世界遺産クラスの名ショットをぜひご覧ください。

  • dkf********

    5.0

    永遠不朽の名作とは本作のことを云う

    人類映画遺産なるものがあるならば、本作は間違いなくその筆頭に認定されるべき傑作。永遠不朽の傑作というものが観たければ本作を観れば良い。 ストーリーの面白さ、サスペンスの巧みさは現在見ても見事に面白い。良い映画は永遠に歳をとらないのだ。 アラン・ドロンの代表作として注目が集まりがちだが、いかにもフランス娘的な儚げなアンニュイさを漂わせたマリー・ラフォレの可憐さが半端なく、彼女の存在も本作への貢献度は絶対的だ。 さらに本作のイメージを決定づけているのがニーノ・ロータのテーマ曲。明るい地中海の映像にあの哀愁のメロディが完璧なマッチングを魅せ、見る側の五感を揺さぶる。まさにこの名作にしてこの神曲あり。 公開されて60年以上経った現在でも傑作だが、100年経っても傑作のままであり続けるはずだ。 「禁じられた遊び」とともにこの作品を人類に残してくれたルネ・クレマン監督は映画の神となった。

  • ma8********

    4.0

    痛々しきアランドロン。

    若く美しいアランドロンを通して人間の惨めさと痛々しさを見る映画。 引き揚げられるボロ切れの塊は実はアランドロンの真の姿。 主人公に感情移入していた観客も引き揚げられるボロ切れの塊が自分であることに気づくからこそ心の底からゾッとする。 そうだ、私たちはこれをわかっていたと。

  • tqj********

    5.0

    ラストシーン ドロンの蒼い瞳

    ストーリーよりも印象的に何十年も残っているのはラストシーンの青い海と空、ドロンの青い目、最後に流れる「太陽がいっぱいの」テーマ曲これが最高で、頭に蘇ります。 映画って何十年も印象に残る作品が自分は好きです。 「ローマの休日」「蒲田行進曲」「禁じられた遊び」etc。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
太陽がいっぱい

原題
PLEIN SOLEIL/PURPLE NOON

上映時間

製作国
フランス/イタリア

製作年度

公開日