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太陽がいっぱい (1960)

PLEIN SOLEIL/PURPLE NOON

監督
ルネ・クレマン
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4.29 / 評価:737件

ドロンのアップは世界遺産

  • ogi******** さん
  • 2021年10月31日 17時59分
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

『太陽がいっぱい』(Plein Soleil)1960

パトリシア・ハイスミス原作の犯罪映画。青年の野望と挫折。アラン・ドロンの圧倒的な魅力。

語り尽くされたこの映画について何を付け加えるか?

主人公トム・リプリー(アラン・ドロン)は自分を軽侮し虐待する富豪の御曹司フィリップ・グリンリーフ(モーリス・ロネ)を殺害。トムはフィリップになりすます為にパスポートを偽造してサインを練習してまねる。トムの計画は成功するか

印象に残ったのは市場を歩くトムの場面。魚を試食したりブラブラ歩く。画面に天秤が映る。路上に打ち捨てられた魚、魚、そして魚の頭。トムは市場から逃げ出す。

天秤は正義の女神テミスが左手に捧げているもの。「正義」の象徴。西欧では「魚」はイエス・キリストを表す符牒。

ちなみに同じ年に公開されたフェリーニの「甘い生活」では冒頭キリストの像がヘリで運ばれる場面で始まりラストは海辺に打ち上げられた魚(マンタ)で終わる。

キリスト教が深く浸透したヨーロッパではこんな風にシンボルとして神やキリストが姿を表すのだなぁと思った。

トムが市場から逃げ出したのはやはり罪の意識なのだろうな。

ピカレスク(悪漢物語)という分野を定着させた名作。高木彬光の「白昼の死角」大藪春彦の「野獣死すべし」もこの作品の後継者達だ。

マリー・ラフォレの手に口付けしながらカメラ(観客)に流し目を送るドロンのアップ。世界遺産クラスの名ショットをぜひご覧ください。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 恐怖
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