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太陽がいっぱい
2013年7月20日公開

太陽がいっぱい

PLEIN SOLEIL/PURPLE NOON

1182013年7月20日公開

hik********

4.0

輝く太陽の下で、ほとばしる狂気。

昨今の映画界は、世相を反映するかのように貧富の差をテーマにした作品が非常に多く作られており、皮肉にもその多くが話題作となっている。 そこくると本作など、まさに先見の明があったと言えるのではないだろうか。 イタリアに金持ちの道楽息子を連れ戻すためにやって来た貧しい青年が、激情に駆られ、ある犯罪を計画するサスペンス。 アラン・ドロンの演技、音楽、日差しがきらめく舞台設定、何もかもが素晴らしい。 恐怖と美のスパイラルが織りなす世界に、思わず陶酔することだろう。 ラストが非常に有名ですが、あれほど皮肉的なラストなのに、嫌な後味が全く無いのが不思議だ。ニーノ・ロータ作曲の美しい音楽のおかげもあるかもしれない。 余談ですが、実は私は先に「リプリー」の方を見ていたので、全く違う結末で驚きました。 ちなみに、映画評論家の淀川長治氏が提唱した、本作の裏テーマとも言える例の説は有名。

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