2013年7月20日公開

太陽がいっぱい

PLEIN SOLEIL/PURPLE NOON

1182013年7月20日公開
太陽がいっぱい
4.3

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(191件)


  • hik********

    4.0

    輝く太陽の下で、ほとばしる狂気。

    昨今の映画界は、世相を反映するかのように貧富の差をテーマにした作品が非常に多く作られており、皮肉にもその多くが話題作となっている。 そこくると本作など、まさに先見の明があったと言えるのではないだろうか。 イタリアに金持ちの道楽息子を連れ戻すためにやって来た貧しい青年が、激情に駆られ、ある犯罪を計画するサスペンス。 アラン・ドロンの演技、音楽、日差しがきらめく舞台設定、何もかもが素晴らしい。 恐怖と美のスパイラルが織りなす世界に、思わず陶酔することだろう。 ラストが非常に有名ですが、あれほど皮肉的なラストなのに、嫌な後味が全く無いのが不思議だ。ニーノ・ロータ作曲の美しい音楽のおかげもあるかもしれない。 余談ですが、実は私は先に「リプリー」の方を見ていたので、全く違う結末で驚きました。 ちなみに、映画評論家の淀川長治氏が提唱した、本作の裏テーマとも言える例の説は有名。

  • stanleyk2001

    5.0

    ドロンのアップは世界遺産

    『太陽がいっぱい』(Plein Soleil)1960 パトリシア・ハイスミス原作の犯罪映画。青年の野望と挫折。アラン・ドロンの圧倒的な魅力。 語り尽くされたこの映画について何を付け加えるか? 主人公トム・リプリー(アラン・ドロン)は自分を軽侮し虐待する富豪の御曹司フィリップ・グリンリーフ(モーリス・ロネ)を殺害。トムはフィリップになりすます為にパスポートを偽造してサインを練習してまねる。トムの計画は成功するか 印象に残ったのは市場を歩くトムの場面。魚を試食したりブラブラ歩く。画面に天秤が映る。路上に打ち捨てられた魚、魚、そして魚の頭。トムは市場から逃げ出す。 天秤は正義の女神テミスが左手に捧げているもの。「正義」の象徴。西欧では「魚」はイエス・キリストを表す符牒。 ちなみに同じ年に公開されたフェリーニの「甘い生活」では冒頭キリストの像がヘリで運ばれる場面で始まりラストは海辺に打ち上げられた魚(マンタ)で終わる。 キリスト教が深く浸透したヨーロッパではこんな風にシンボルとして神やキリストが姿を表すのだなぁと思った。 トムが市場から逃げ出したのはやはり罪の意識なのだろうな。 ピカレスク(悪漢物語)という分野を定着させた名作。高木彬光の「白昼の死角」大藪春彦の「野獣死すべし」もこの作品の後継者達だ。 マリー・ラフォレの手に口付けしながらカメラ(観客)に流し目を送るドロンのアップ。世界遺産クラスの名ショットをぜひご覧ください。

  • dkf********

    5.0

    永遠不朽の名作とは本作のことを云う

    人類映画遺産なるものがあるならば、本作は間違いなくその筆頭に認定されるべき傑作。永遠不朽の傑作というものが観たければ本作を観れば良い。 ストーリーの面白さ、サスペンスの巧みさは現在見ても見事に面白い。良い映画は永遠に歳をとらないのだ。 アラン・ドロンの代表作として注目が集まりがちだが、いかにもフランス娘的な儚げなアンニュイさを漂わせたマリー・ラフォレの可憐さが半端なく、彼女の存在も本作への貢献度は絶対的だ。 さらに本作のイメージを決定づけているのがニーノ・ロータのテーマ曲。明るい地中海の映像にあの哀愁のメロディが完璧なマッチングを魅せ、見る側の五感を揺さぶる。まさにこの名作にしてこの神曲あり。 公開されて60年以上経った現在でも傑作だが、100年経っても傑作のままであり続けるはずだ。 「禁じられた遊び」とともにこの作品を人類に残してくれたルネ・クレマン監督は映画の神となった。

  • ma8********

    4.0

    痛々しきアランドロン。

    若く美しいアランドロンを通して人間の惨めさと痛々しさを見る映画。 引き揚げられるボロ切れの塊は実はアランドロンの真の姿。 主人公に感情移入していた観客も引き揚げられるボロ切れの塊が自分であることに気づくからこそ心の底からゾッとする。 そうだ、私たちはこれをわかっていたと。

  • tqj********

    5.0

    ラストシーン ドロンの蒼い瞳

    ストーリーよりも印象的に何十年も残っているのはラストシーンの青い海と空、ドロンの青い目、最後に流れる「太陽がいっぱいの」テーマ曲これが最高で、頭に蘇ります。 映画って何十年も印象に残る作品が自分は好きです。 「ローマの休日」「蒲田行進曲」「禁じられた遊び」etc。

  • tok********

    4.0

    トリュフォーの評価

    フランスのヌーベルバーグの映画評論家からスタートした映画監督の フランソワ・トリュフォーは非常にキビしい人で、自分よりはるかに年上の クレマンの、この「太陽がいっぱい」について「ルネ・クレマンにしては よく出来ている」という評価でした。

  • hrh********

    4.0

    ネタバレユニークな作品

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • kam********

    4.0

    衝撃のラストシーンを見るための120分。

    大昔、テレビのロードショーを見逃して以来中々機会がなく、どうしても鑑賞しておきたいのでDVDレンタル。衝撃のラストシーンは何となく知っていたが、それを見てみたいための120分とも言える。若き日のアラン・ドロンがスリムで超カッコいい!ライトグレーのスーツに裸足でヨット用のデッキシューズを履いて登場するシーンがあるが、ひょっとしたら石田純一氏はこれに感化されたのかも(笑)

  • koume1532

    4.0

    このエンディングがスゴイ!大賞

    『このミステリーがすごい』って賞があるけど、個人的に『このエンディングがスゴイ』大賞をあげたいくらいの作品。 公開は1960年だから61年前の作品になる。 トリックは現代では使えないが、当時は斬新だったと思われます。 友人にDVDを貸したら『いつ面白くなるのかと思った』と言われたくらい 前半は、退屈そのもの。 強いて言えば、フィリップの放蕩ぶりと アラン・ドロンをひたすら愛でるためのサービス映像でしょうか。 ストーリーがスリリングになるのは、フィリップを殺してからのトムのトリックの数々。 首尾よく、大金もマルジュも手に入れたかのように見えたが、あっと驚くエンディングが見事でした。 音楽も切ないメロディが、映像とマッチして余韻が残ります。 1999年にマッド・デイモン主演でリメイクされていますが、私は断然ドロン派です。

  • mit********

    5.0

    支配階級から下層民に与えられた教訓話

    アラン・ドロンが最も輝いていたのが、名匠ルネ・クレマンが監督したこの作品。 地中海の青い空、青い海、そして、アラン・ドロンの青い瞳。 大富豪の息子フィリップ(モーリス・ロネ)を いつも羨望の眼差しで上目遣いに見つめる一文無しのリプリー(ドロン)の暗い野望を秘めた目力のすごさ。 後から読んだパトリシア・ハイスミスの原作ラストは映画とは真逆で、唖然としました。 原作のラストを改変し、逮捕のシーンまで見せずに、イスキア島の明るい夏の陽光のもとでリプリーの暗い末路を暗示するルネ・クレマンの余韻の残る対比的演出は、映画史に残る名シーンでした。 そして、ラストの、情感を一気に盛り上げるニーノ・ロータの主題曲。 もっとも、別の醒めた(かなりひねくれた?)視点からこの映画を観ると、何となく上から目線が感じられるのですが、これは私だけでしょうか。 背景にあるのは、今も昔も変わらない格差社会という資本主義の宿痾(実は、戦前の日本も超格差社会でした)。 映画版は、支配階級から「お前ら下層民が分不相応にのし上がろうなんて余計なことを考えると、こういう痛い目に会うんだぞ、おとなしく身の丈に合った生活をしていろ!」と言われているような気がしないでもないのです。 これは、よく似たテーマのジョージ・スティーヴンス『陽のあたる場所』(原作シオドア・ドライサー『アメリカの悲劇』=傑作)にも当てはまることです。 原作では完全犯罪を成し遂げ、リプリーの高笑いと共にレジスタンス成功。対して映画では、凡ミスから事が露見してレジスタンス失敗というような。 支配階級から下層階級に下された、とてもよくできた「教訓話」と言ったら、興ざめでしょうか。

  • tos********

    4.0

    若き日のドロン君

    なかなかワル知恵が働くじゃないか!プロジェクターを使用して名前の筆跡を真似るとはね~。またサインが銀行でパスするんだから大したものだ。 こんな牧歌的な時代は良かった。今ではやれ身分証明書だの免許証だのの提示を求められるからこのテは使えないよね。古き良き時代のピカレスク映画。

  • cappuccino777

    5.0

    美しい空と海。圧巻の映像美とサスペンス。

    映画ファンなら知らない方がいない名作。 BGMもどこかで耳にしたことがあると思います。 とにかくすごいのは美しい空と海。 揺れ動くヨットの上でどう撮影したのか映像美は圧巻です。 この美しい映像と裏腹に内容は強力なサスペンス。 ゆえに衝撃のラストシーンはあまりにも有名です。 決して犯罪を助長する作品でなく、どんなにうまくやってもどこかで悪事はダメだと教えてくれます。 かっこ良すぎです。永遠の傑作映画だと思います。

  • yok********

    5.0

    100年残る美しい映像

    名作にはいい原作あってこそ、小説はトムは逃げきれるかでハラハラさせられるが、映画はむしろゆったりリズム、薄倖のヒーロー役のドロンは演技力より存在感ある俳優を印象づけた、青い海青い空そしてヨット、映像の美しさは特筆もの、この美的感覚は学ぶべき、見て楽しめる映画でもある。

  • iam********

    5.0

    曲も素晴らしい

    ラストのアランドロンの演技が忘れられない。ニーノ・ロータのもの悲しい曲がこの物語のすべてあらわしてくれています。この作品は何度でも見れます。

  • ame********

    4.0

    因果応報

    ドロンが若いやばいカッコイイ 完全犯罪は思わぬことから破綻 殺された恨みが絡みついていたのかな ラストシーンの画面からの消え方がいいな

  • mlo********

    5.0

    いやあ、何度見ても大傑作!

    どこを切り取っても、素晴らしいの一言! パスポートを偽造する時の割り印の作り方。 サインを練習する時の、手の動き。 投影機を使って、細部まで確認する様子。 一瞬たりとも気を抜いた手抜きが一切無い映画です。

  • shi********

    5.0

    ラフォレさん追悼

    マリ.ラフォレさんが亡くなったとか.... 透きとおった海のような瞳をおもちでしたね、 わたし、イイ齢してSUPやってますが、この作品の影響大です。 あと、モーリス.ロネの好演(ヤナヤツ!)が、 ドロンをより引き立ててたな~と。 本当の名作ですね。

  • nob********

    5.0

    不朽の名作

    原作既読(原作は駄作) 原作の美味しい所だけを頂いて、より映画的に創り上げた最高傑作! 貧しい青年トムが、友人の財産とその美しい恋人を奪おうとする完全犯罪。 サスペンス感が半端ない。 はたして、友人の財産と恋人を奪えるか。 最後、ビーチに寝そべって満足そうに「太陽がいっぱいだ」と言うが……… 哀愁漂うテーマ曲が素晴らしい、そして、何より アラン・ドロン が最高にかっこいい!美しい! 映画史上稀に見る美男子! 女性必見ですよ!

  • kus********

    5.0

    余計なことばかり…

    この作品を観るのはとても久しぶり…2回目の観賞ですが… 自分から余計なことばかりして立場を危うくしていっているように見えて仕方なかった…(笑) まあしかし…初めて観たときはやはりその結末に衝撃を受けたものです… そして今回はもちろん結末は知ってはいたのですが…あの音楽も相まって…そして何だか主人公の孤独さと言うか貧乏に生まれた哀しさみたいなのが感じられて…可哀想な雰囲気もあって…切ないラスト… 少しでも彼に大金持ちを味わわせてやりたかった、みたいに思ってしまう…

  • mem********

    5.0

    日本でもリメイクして欲しい

    昔の映画は良かったなどと使い古された言い方はしたくないが、60年経っても名作は名作だった。 アランドロンがいいだの、曲がいいだの、ストーリーが秀逸だの個々の問題ではなく、どの要素が一つ欠けても名作は生まれないのかもしれない。 そして時代の波に色褪せずに長く愛され続ける作品も名画の条件だ。 アランドロンの美しさ。 それも、育ちの悪そうな貪欲な狡賢さと野心と、妙に品のある風情が主役に絶妙にマッチしている。 当時20代で新人だったアランドロンがトム・リプリーの人物描写をそこまで深く掘り下げて演技したかは疑問だが、この役は本当に嵌り役だった。 アメリカ映画「リプリー」の方はちょっと色合いが変わってしまったが、ぜひこの元祖アランドロンの「太陽がいっぱい」を哀愁を帯びた雰囲気そのままに日本でも作って欲しい。 となると、主役は誰だろう。 あれこれ想像するのもまた愉しい。

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