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太陽が知っている

太陽が知っている

LA PISCINE

120

じゃむとまるこ

3.0

ティーンエイジャーのジェーン・バーキン

アラン・ドロン、ロミー・シュナイダー、モーリス・ロネ、ジェーン・バーキンというキャストですから、内容はどうでもよろし、観るしかない。 1960年『太陽がいっぱい』の大ヒットでアランドロン主演で次々公開された”太陽”シリーズの一本ですが、それは日本だけの話で、フランスでは全く別の映画として、気合は入っています。 監督はアラン・ドロン専属といっていいようなジャック・ドレー(『ボルサリーノ』とか)音楽はミッシェル・ルグランで衣装はクレージュ。 昨年公開された本作のリメイク『胸騒ぎのシチリア』はサスペンスとしては物足りず、俳優の演技とシチリアの自然、衣装のゴージャスさを味わう映画になっていたのですが、本作はそのあたりはどうかという興味もあり、このDVDをゲオさんで見つけたのは、やったね!でした。 『胸騒ぎのシチリア』は骨子はほとんど変わりなく忠実にリメイクされていました、味付けは現代風になっていますが。 そして本作もリメイク版と同じくサスペンスとしては穴だらけというもので、こんなので完全犯罪など無理というものなのですが、その展開上どうしても『太陽がいっぱい』を思い出してしまいます。 作家アラン・ドロンと恋人ロミー・シュナイダーがバカンスでサントロペの別荘に滞在しているところにロミーの元恋人モーリス・ロネが娘ジェーン・バーキンを連れて訪ねてくる。 しんねり嫉妬深く心の内を探り合いながら、フランス映画ならではの恋愛の駆け引きが続く、こういう映画だと思えば心理模様が面白いのですが、後半の事件の展開があまりにも浅く落差が大きい。 ただし、見どころいろいろあり興味深い。 プールサイド、映画はドロンとロミーのきわどいラブシーンから始まる、このころ二人は恋愛関係にあった時?と思ったら、5年前に別れていたのね、それにしても熱いシーンでした。 ロミーの黒のビキニ、白のワンピース、魅惑の水着姿がよい。 8年前『太陽がいっぱい』でドロンに殺されたロネがここでも・・・そして彼の娘がティーンエイジャーなのにやたらと色っぽいジェーン・バーキンですから(実年齢22歳)、あまり面白くない分俳優の魅力を味わうことに集中できます。 当時アラン・ドロン33歳、超絶美形ですが、何というかもっさりしているんですね。 対するロミー・シュナイダー30歳、”目”の演技が凄い、迫力があります。 最後に選択した道は・・・・リメイク版との微妙な違いに時代を感じました。 リメイク版でティルダ・スウィントンの衣装はディオールでしたが、こちらはクレージュのドレスを着こなすしなやかの猫のようなロミー・シュナイダーがとても魅力的でした。 スリリングは映画ではなく俳優の実人生でした(汗)

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