作品レビュー(5件)
- mnk********
4.0点
中平康監督の名で観たが、クレジットに脚本が新藤兼人さん。 冤罪モノだとしか知識がなかったが(社会派?なのかな)と期待。 いい時代です。 こんな冤罪、平気に許されません。 ラストの爽やかさが救いですね。 新藤兼人さんの人柄が伺える脚本でした。 音楽はゴジラ。
- syo********
4.0点
長門裕之と言う俳優の価値を改めて感じた。 彼がこの作品を印象深いものにしていると思う。 長門裕之なしでは当時の不穏な世相や地方の暮らしがわかるとか冤罪ものの走りだとかで片付けられそうな作品でもある。
- s_y********
5.0点
オリジナル脚本のためか、まるで表に出ないのだが、こんなに素晴らしいサスペンス映画が埋もれていたことに驚いた。長門裕之はあまり好きではない俳優だが、これは自然な演技でよい。この映画で最もよいのは、新藤兼人の脚本だ。新藤兼人は芸術的な雰囲気の映画は面白くないが、こういう世俗的なテーマのものは面白い。まさに傑作である。
- bakeneko
5.0点
このレビューにはネタバレが含まれています。 - mal********
4.0点
1959年に公開されたサスペンス映画です。 結婚の約束を果たすため、三郎は恋人のとし江のいる新潟に新社で向かうが、途中に乗せた男が原因で三郎は殺人事件の容疑者として(ほとんど犯人扱いですが)逮捕されてしまう。懸命に無実を主張する三郎だったが、生き残った被害者の女性に(おばさんですが)?あの人が犯人よ!?と言われたため、警察は彼を真犯人と断定するのであった。果たして、彼の無実は証明されるのだろうか・・・? というのが、おおまかなストーリーです。 ”冤罪”をテーマにした映画はたくさんありますが、多くの映画の場合映ずっと重いままになってしいますが、本作は最終的には警察側も間違いを認め、割と明るく終わってくれるのが良かったです。また再捜査をする際に刑事の一人が言った?必要なのは俺たちの勇気だ?という言葉が、映画全体のテーマとして描かれ、事件の背景にあった真実の壁が砕ける瞬間にもつながる、見応えのある映画の仕上がっていると思います。 長門裕之、西村晃、鈴木瑞穂、下村勉、信欣三といった渋いキャストも、映画に迫力とリアルさを加えていますし、中平康監督の演出も冴えています。
スタッフ・キャスト
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