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悪魔の接吻

bakeneko

5.0

ネタバレ杜撰な計画(というか脚本)だな~

高木隆・加藤俊雄の共同脚本を、名匠:丸山誠治が監督した“犯罪計画もの”ですが、杜撰すぎてどこから突っ込むべきか戸惑うほどの心中偽装計画が予想外の闖入者で更に歪んで行く様子をドキドキしながら見せて行く作劇となっています。 「死刑台のエレベーター」や「悪魔の様な女」といった多くの傑作犯罪サスペンスの良いとこ取りを狙いながらも、ディテイルでかなり無理がある心中未遂計画に、更に計画外の人物が横から入ってきて、観る者に決着点を不可知にさせる展開となっている犯罪サスペンスで、小心者の入り婿で妻の殺害を計画する河津清三郎、クールな悪女:草笛光子、能天気な姪:笹るみ子、朴訥な青年?:佐原健二…ら役者達が頑張っているだけに惜しい作品となっています。 心中といっても男女の死亡時刻が一日近く開いていたり、 心中に時限爆弾を使っても怪しまれないと考えたり、 途中で死体を運び出して使ったり、 次の殺人を行えば心中説は崩れるのに、容疑者を殺害したり、 犯罪を実証する証拠は無く顔見知りだと判っただけで諦めたり… と脚本の穴がどうしても目に付いてしまう作品で、一瞬しか出てこない:中丸忠雄や何の得があって協力したのかわからないノミ屋:伊藤久哉などももっと役割を大きくして欲しかった気がします。 それでも、俳優達の熱演と先の読めない展開で鑑賞中は目が離せない緊張感を維持している作品ですので、脚本家の杜撰な穴を何とか埋めている監督の演出力を堪能しましょう! ねたばれ? 一番得をしたのはレストランの親父だな!

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