ここから本文です

太陽の帝国 (1987)

EMPIRE OF THE SUN

監督
スティーヴン・スピルバーグ
  • みたいムービー 154
  • みたログ 1,527

3.57 / 評価:445件

欧米では最悪な評価だったそうですが・・・

  • うろぱす副船長 さん
  • 2007年11月30日 1時28分
  • 閲覧数 2015
  • 役立ち度 40
    • 総合評価
    • ★★★★★

「太陽の帝国」が公開された時、欧米での評価は散々だったそうです。
理由は簡単、日本人や日本軍を好意的に描いたからだそうです。
私の正直な感想を書くと数あるスピルバーグ作品の中では「太陽の帝国」は必ずしも高得点な映画ではありません。
「シンドラーのリスト」を100点とすれば75点ぐらいな感じです。
一部には「太陽の帝国」は「シンドラーのリスト」を作る為の習作だった、との評価もありますが私も同意見です。しかし、私が「太陽の帝国」に高得点を付けないのは日本人の描き方に不満があるからではありません。むしろ逆です。
ほとんどのハリウッド映画は日本やアジアに対して極めて偏向した差別的描写をします。
昔の作品はもちろん比較的最近の「パールハーバー」でも登場した日本兵はまるでエイリアンの様な得体の知れないゲテモノとして描かれており、多くの日本人観客から大きな顰蹙を買いました。
つい先日公開された「ローグアサシン」も日本人をバカにしているとしか思えないような駄作であり、ハリウッドの対日思想を根底から疑わざるを得ないようなデタラメ振りでした。
そんな中で「太陽の帝国」は日本人を真摯に描こうとした数少ないハリウッド映画だったと思います。もちろん、日本人から見れば多少の事実誤認や考証ミスは目に付きますが全体を見ればまず合格といった感じです。
日本人が納得出来る日本人像を描けたハリウッド映画はここ20年ほどに限って見れば私の知る限り「太陽の帝国」と「ブラックレイン」の2作ぐらいです。
あらためてスピルバーグとR・スコットの見識の高さに感服します。
特に「太陽の帝国」で主人公の少年ジェイミーが日本軍飛行場で日本軍の零戦パイロットに敬礼するシーンは芸術的美しさと共に日本人に対する深い敬愛の念を感じました。
スピルバーグは熱烈的黒澤明崇拝者の一人であり日本人と日本文化に対する尊敬の念をこのシーンで表現しようとしたのでしょうか・・・・・・
ただ、多くの欧米人にはスピルバーグの崇高な精神は理解出来なかったと思われます。
彼らにとってはカミカゼパイロットなど全く理解出来ない存在でしょうから・・・・

この映画の日本人の描き方にはとても共感出来るのですが、やはり映画全体の評価となるとややシビアになってしまいます。上映時間も長くその割りにストーリー展開にメリハリが少なく少々ダレてしまうのも事実です。映画全体から受ける感動も「シンドラーのリスト」には及びません。
戦時下中国の緊迫した状況の描写などは文句の付けようがないほど素晴らしく”流石はスピルバーグ”と思わせるものがあり映像や音楽に関しては最高レベルの作品ですが個人的評価は☆4個です。

(※雑談1)この映画に登場する日本軍機はノースアメリカンT-6「テキサン」改造機。この機体は「トラ!トラ!トラ!」や「硫黄島からの手紙」など多くのハリウッド製戦争映画に日本軍機として登場。
(※雑談2)米軍機はP-51D「マスタング」。スピルバーグ映画では「プライベート・ライアン」にも登場。当時の中国戦線ではP-51D以外の米軍機も多数いたがスピルバーグはP-51Dがお気に入りのようです。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 悲しい
  • スペクタクル
  • 勇敢
  • 知的
  • 切ない
  • かっこいい
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ