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一心太助 男の中の男一匹 (1959)

監督
沢島忠
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3.75 / 評価:4件

世界的大都市江戸の台所、魚河岸

  • oldfilmer さん
  • 2009年3月5日 15時41分
  • 閲覧数 338
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

 魚河岸は今の築地市場にあたる。江戸はすでに世界的大都市であり、その大人口の胃袋を支える魚河岸はまさに江戸の台所であった。

 その魚河岸で「兄貴」と慕われる魚屋、一心太助(中村錦之助)がかつて中間として仕えた大久保彦左衛門の屋敷の腰元、お仲(中原ひとみ)を嫁にもらうシーンからこの作品が始まる。

 事件は、魚河岸の取締役、松前屋(大河内傅次郎)の追い落としを謀る丹波屋(原建策)が南町奉行(進藤英太郎)と結託し、松前屋を豊臣の残党といういいがかりをつけ、死罪に葬ろうというもの。

 その事件の最中、大久保彦左衛門(月形龍之介)は大往生を遂げる。残された一心太助はまさに「男の中の男一匹」として活躍する。

 武士の世の鏡としての活躍、町人の哀歓、浪人の仕官への悲願など江戸時代を生きる人々を活写してあますところがない。

 月形龍之介はこの「一心太助」シリーズでは、大久保彦左衛門を演じ、水を得た魚のような趣がある。彼の代表作だと言っていい。
 中村錦之助はどの映画にも熱演するが、これも彼の代表作であることは間違いない。
 大河内傅次郎は映画に姿を表わすだけで、映像に引き締まりを与えるのは流石である。
 進藤英太郎の喜怒哀楽を顕わにする悪役の演技は人間的で思わず頬が緩む。
 宰相、松平伊豆守を演じる山形勲も凛々しくて、なかなかいい。
 その他、喜劇系としての堺駿二、喜味こいし夢路いとしもいい味だ。

 東映時代劇の良さがすべて出たシリーズであり、いい映画だと思う。

 

詳細評価

物語
配役
演出
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