レビュー一覧に戻る
おヤエの初恋先生

bakeneko

5.0

ネタバレヘルシンキ五輪では何の選手だったの?

若水ヤエ子が1959年に主演した“おヤエシリーズ”の第8弾最終作で、東京近郊の高校に体育教師として雇われたヒロインと不良グループ5人組との絆の構築が描かれてゆきます。 6作目「おヤエの女中の大将」でも歌声を披露していた沢村みつ子が不良女子高生に扮して歌声を披露していて、“蛍の光”や“仰げば尊とし”といった曲のジャズバージョンも聴かせてくれます。 シリーズを通して皆勤賞の藤村有弘は初めての普通人の教師役で、トレードマークの変な外国語の物真似を披露しないのがちょっと寂しいですが、もう一人全8作に出演している森川信は今回も地元の興行師に扮して怪演しています。 今回のロケ地は調布市(多摩川河原)で、高級住宅地になる前は普通の農村地帯だったこともわかりますよ! ねたばれ? 劇中で教育委員会を迎えたブラスバンドが演奏したのが、“パイノパイノパイ”♪で、演歌師の添田知道(添田さつき)によって大正7年(1918年)に作詞され、日本中で大流行した俗謡で、現在もロッテ「パイの実」CMソング(2011年)などに使われています。しかしこの曲のメロディーは、ヘンリ・クレイ・ワークによって作曲された「ジョージア行進曲」(Marching Through Georgia)で、アメリカ南北戦争時のウィリアム・シャーマン将軍の進軍の様子を描いた行進曲ですので、海外で耳にしても笑わないように!(また、シャーマン将軍は南北戦争時の北軍の将軍で、「風と共に去りぬ」で描かれたように南部行軍の際には焦土作戦を展開したことでも有名なので、旧南部地域&出身者の前での演奏は控えましょう!)

閲覧数103