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「キャンパス110番」より 学生野郎と娘たち (1960)

監督
中平康
  • みたいムービー 4
  • みたログ 18

3.75 / 評価:8件

大学残酷物語

  • bakeneko さん
  • 2015年9月15日 7時58分
  • 閲覧数 571
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

曽野綾子の「キャンパス110番」を映像化した、高度成長期の大学生達の実情を華燭無く活写した“青春群像劇+社会批判”映画で、同時にアメリカ的理想&建前主義への追従への警句も発しています。

私立大学の学生達の様々な苦悩を活写した群像劇で、
経済成長によって立ち直った日本で高進学時代に入り、大学生が就職活動予備軍化していった時期の風潮を見せていきます。
アメリカ帰りの学者肌学長の大学改善によって授業料が値上げされたために四苦八苦する学生達の苦闘を通して、大学生活の意義についての問題提起と“志が敗れ凡庸な卒業後が迫ってくる”青春期の悩みを見せていく青春群像劇で、学生達の様々な妥協&敗北&破滅&苛立ち…がスクリーンに展開する辛口劇となっています。

学生の現実を甘さを配して描いて、ヒロインを始めとした登場人物達が殆ど不幸になる鬱展開の作品で、高度経済成長期の貧富の格差やアメリカ留学帰り礼賛傾向なども批判している当時の世相を斬った映画で、現在の大学の問題点がこの時期から明確になってきていたことがわかりますよ。

ねたばれ?
この時期のロッキード社はアメリカ初のターボプロップ旅客機として、ロッキード L-188(Lockheed L-188 Electra)を大々的に展開していましたが、大径プロペラの後流が異常振動を招来し、共振から主翼の疲労破壊に至る=フラッター現象による連続空中分解事故を起こしていきます(ラストの台詞は、アメリカ帰りの学長による大学の混乱を象徴しているわけです)。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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  • 絶望的
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