珍品堂主人
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(2件)

笑える25.0%コミカル25.0%悲しい12.5%泣ける12.5%楽しい12.5%

  • INF JAPAN

    4.0

    実話をネタにしてたのね

    井伏ますじ原作とは知らないまま観賞… なかなかな人間関係… 男と女、雇われるもの雇うもの、金のあるものないもの、賢いもの頭悪いもの… 現代日本でもあり得る展開でした。 森繁久彌の 味のある演技が良かったです。

  • hin********

    4.0

    客観vs主観のメロドラマ

     本作は極めてメロドラマ的である。。メロドラマとは、ロマンティックな内容のドラマというのが通念だが、より厳密な意味では二項対立の物語のことを示す。例えばフランク・キャプラの『スミス都へ行く』では国会内と国会外の、ジェフ(ジェームズ・スチュアート)とペイン(クロード・レインズ)の真偽の二項対立が作品の軸を成している。  本作も同様の構造を持っており、一つは新旧の二項対立である。まず古い方は珍品堂主人(森繁久弥)で、言わずもがな彼は「古」を象徴する骨董品収拾を趣味としている。一方新しい方は蘭々女史(淡島千景)を始めとする「途上園」の女中たち。彼女らは従来の映画では直接的な示唆すらもタブーだった同性愛を暗示する。また、封建社会的であるはずの高級料理屋「途上園」でもいつでも反旗を翻せるような心持だ。  もう一つの二項対立は観点の問題。これは骨董品を言ったもので、珍品堂主人が劇中に印象深く「本物だろうが偽者だろうが、本人が気に入ればそれでいい」と語る。この言葉は女に対しても示唆的に語られ、さらには映画というメディアに対して言っているようにも思われる。「客観的に、世間的に評価が高かろうが低かろうが、本人が好きであればそれでいい。」さて、この二項対立で勝利するのはどちらか。  ところが、この映画はその決着をつけない。だから冒頭でメロドラマ「的」と書いたのだ。対立を解消しないまま映画は終わる。これは古典的な作品では例外はあれど、本来有り得ないことで、本作の公開年を見てもそろそろ古典映画が終わる時期に差し掛かりつつあるのがわかる。それはつまり「新しさ」への言及だ。封建社会に従わない女中たち。二項対立を解消しないまま終わる物語。ラストで珍品堂主人は象徴的にこんなことをボイスオーバーで言う。「新しい気分がする。」

スタッフ・キャスト

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森繁久彌加納夏麿(珍品堂主人)
淡島千景蘭々女史
乙羽信子加納の妻・お浜
有島一郎宇田川
山茶花究島々徳久
千石規子於千代
峯京子利根
都家かつ江新山さく
横山道代阿井さくら
石田茂樹板前・勘さん

基本情報


タイトル
珍品堂主人

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-

ジャンル