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羽織の大将 (1960)

監督
千葉泰樹
  • みたいムービー 1
  • みたログ 5

3.25 / 評価:4件

TVの娯楽&刹那性

  • bakeneko さん
  • 2011年10月19日 11時54分
  • 閲覧数 425
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

駆け出しの新人落語家がTVの寵児になって主旨を見失う様を通して、TV人気の虚妄性と若者の蹉跌を描いた作品ですが、フランキー堺のワンマンショー的な芸の釣瓶打ちが楽しめる風刺喜劇ともなっています。

古典落語研究会の大学生が落語家に弟子入りし、やがて古典落語→新作落語→漫談→TVの司会者→バラエティ&CMの売れっ子と露出度を高めて行くに従って当初の理想と人間関係を喪失していく様子を狂想曲的に描いて、ウエットに締めくくる本作は同時に当時の名人である桂文楽を始めとして、柳家金語楼、三遊亭歌奴、桂小金冶らの顔を見る事が出来る落語家顔見せ映画でもあります(でも役の上での落語の師匠は加東大介)。また、フランキー堺の持ち芸の豊かさに喜ばしてくれる映画でもあり、お得意の落語を幾つも聴かせてくれる他に、セルフパロディも含めた八面六臂の変化で笑わせてくれます。
ちっとシニカルなお話展開ですが、主役の明るさで終始陽気なトーンで進行する映画で、TVでの人気の泡沫的な本質を描いて、現代の多くの“ちょっと偉くなったTV芸能人”が映画や絵画等の“実のある作品”を創りたがる理由を連想させる作品であります。

陽性の“青春の躓き&TV批判”映画で、落語&フランキー堺の芸を楽しめる娯楽作品でもあります。


ねたばれ?
本作品中でパロっている「私は貝になりたい」の主人公は元来フランキー堺の当たり役であります。

詳細評価

物語
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