ここから本文です

娘・妻・母 (1960)

監督
成瀬巳喜男
  • みたいムービー 6
  • みたログ 116

4.19 / 評価:37件

老後になる前に見ておきたい辛い映画

  • 百兵映 さん
  • 2015年2月23日 11時21分
  • 閲覧数 1098
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

 娘・妻・母。タイトルから、一人の女の生涯かと思ったら、同居している母娘家族のことだった。女の苦労の物語ではなくて、女たちの関係の難しさの物語だった。

 しかし、これは女たちに限った物語でもなかろう。とかく男は影が薄いけど、どなたか『息子・夫・父』というタイトルで、家族の人間模様を書いていただけないものか。いや、それは無理な話、映画にはなるまい。

 ま、ね、分からないこともあるってことも、分からないとね。ちょっと辛いけどね。どなたかが本作の中で仰った「他人だと思えば……」というのも、言われてみればそうだよね。

 母と娘、親と子、血の繋がりが唯一絶対のように考えるのはひょっとしたら勘違いかもしれない。子育ての間だけのことかもしれない。子育ての間というのは、やがて「他人」になっていくための準備なのかもしれない。それは、親が子に対して育てることであるのと同時に、親が自分の覚悟を固めていく自分育てなのかもしれない。もしそうであるなら、それは早めに気づいておかないとね。こんなはずじゃなかった、と涙で暮れる余生というのはちょっと辛いし、悲しいし、寂しい。

 私も、高齢者施設を物色しておかなくちゃ、などと教えてくれた映画だ。古希を迎える。いいタイミングの映画だった。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 未登録
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ