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十六歳 (1960)

監督
滝沢英輔
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3.00 / 評価:4件

ルリ子ちゃんはバドミントンが上手!

  • bakeneko さん
  • 2016年7月6日 16時28分
  • 閲覧数 441
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

児童文学作家でもある、埼玉をこよなく愛した作家:打木村治の同名原作の映画化作品で、まだ米軍基地があった頃の埼玉県入間市の山村を舞台にして、中学生の女の子が試練を乗り越えて大人になっていく様子を、当時19歳の浅丘ルリ子が熱演しています。

朝鮮戦争では最前線基地となっていた、埼玉県入間市の“ジョンソン基地”周辺に住む農民の生活をリアルに見せて、米軍の横暴や治安&自然環境の悪化という基地の弊害を受けながらも経済的に依存している地元民に、当時の日本を象徴させています。
そのひっきりなしに米軍機が上空を飛び輸送トラックが行き交う村で、米軍の愛人(パンちゃん)を下宿させて生計の足しにしている貧しい農家の中学三年生のヒロインが大人へと成長していく試練を描いていく作品で、学業とバドミントン部のクラブ活動に溌剌とした若さを輝かせていたヒロインが、不良教師によって貶められ、貧しさ故に進学を諦めて女工になる道を選ぶ―という、まだまだ貧困に喘いでいた頃の日本の青春が語られます。

自然環境や治安を破壊されながら米軍に媚を売って生きていかざるを得ない基地周辺の村の様子や、同じ日本人から阻害されながらも米兵に依存している愛人家業の女達の複雑な心境も活写されていて、当時アメリカで吹き荒れていた“赤狩り=レッドパージ”という言葉も出て来ます。

厳しい環境下で不幸に見舞われるヒロインの物語ですが、浅丘ルリ子の清純な美貌と伸びやかな肢体が未来への希望を輝かせている印象を出していて、ラストシーン以後もきっと立ち直っていくヒロインを予想する締めとなっています。

当時日本全国にあった、米軍の影と貧困を再確認しながら、ヒロインの青春の輝きを見つめる作品で、浅丘さんのバドミントンの腕前は、吉永小百合の水泳や若尾文子さんのキャッチボール同様になかなか本格的ですよ!

ねたばれ?
1、入間基地の推移について
昭和13年12月に設立された陸軍航空士官学校が、終戦後の昭和20年に米軍に接収され、「ジョンソン基地」となり、朝鮮戦争では最前線基地として実戦に航空機が投入される。その際の地域住民との摩擦や半島情勢の沈静化によって、昭和33年から数回に分けて返還されていき、昭和48年6月に大部分が返還、昭和53年9月に完全返還される。
アメリカからの返還に平行して、昭和33年の航空自衛隊入間基地が発足し、現航空自衛隊入間基地に引き継がれている(本土ではトラブルを受けて米軍を追い出していたのね!)
2、提灯を掲げたデモって日本的だなあ~

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