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地の涯に生きるもの (1960)

監督
久松静児
  • みたいムービー 24
  • みたログ 30

3.57 / 評価:7件

好感は持てるが

  • mitubajusiro さん
  • 2011年3月11日 3時38分
  • 閲覧数 1230
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

今般の北方領土問題を考えるにつけ、表現の甘さがどうしても気にかかります。
日本映画史上屈指の名作「警察物語」を作った人の作品ですから、
雰囲気は大いに好感が持てるのですが、
北方領土問題がその後40年以上を経てもなんら進展がないどころか、
後退をしている今日、北方領土問題への日本人の処し方に問題があった、
国民の意識が希薄すぎたのに一因があると思えて仕方なく、
この映画も、そのような日本人の意識の希薄さが反映されている感じがして、
喝采を送りにくいところがあります。

北方四島への望郷は描かれていますが、
それを奪還するという意志、意欲に欠けており、
ただ運命に流される庶民を描いているに過ぎないからです。
その後40年間、この問題を前進させられなかった戦後の我々の
胆力のなさを感じてしまいます。
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最後のシーンで、家族みんなが蘇り、船のに乗って主人公の老人に声をかけて遠ざかるシーンには涙せざるを得ませんでした。この映画の白眉と言っていいでしょう。
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以上、辛辣ですが、「警察物語」を作った久松監督を非難しているわけではありません。
ソ連崩壊のチャンスを逃した日本の政治家の無能、バブル当時「北方領土は10年で帰ってくる」
と大法螺を吹くだけで何もしなかった「評論家」なる人物が
現在の政界で大手を振っている醜さと比べると、
なんら罪はありません。
この映画ができた昭和35年は安保条約改定の騒動の年。
映画人、インテリはこぞって反安保、左翼的傾向を示すことは儀礼であったのでしょう。
「反ソ」には微温的であったような気がする。
そういう背景もこの映画の甘さにつながっているのだと思いました。
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登場人物、配役などは申し分ありませんが、総合的には減点せざるを得ない。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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