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時の氏神 新夫婦読本

bakeneko

5.0

ネタバレ当時の飼い犬と言えばスピッツでした!

菊池寛が戦前に書いた原作を1960年の時代に翻案したもので、主人公の職業が作家からTVシナリオライターへ変えられている他、当時の文化風俗を取り入れた作劇となっています。 嘗ては駆け落ちまでした結婚5年目の夫婦(船越英二&叶順子)の倦怠期バトルに、新婚夫婦(川崎敬三&三木裕子)の夫婦喧嘩が飛び火して…というお話を、脚本家志望の弟子:大辻伺郎を通して当時のTV業界も活写してゆきます(モデルとなったコメデイは「エノケンの爆笑劇場」や「泣き笑いさくらんぼ劇団(主演:笠置シズ子)」など…)。 喜劇でもどうしても硬さが前に出てしまう大映らしいー半分真面目に夫婦の機微をとらえた作品ですが、叶順子の倦怠期妻というのは珍しく、着物や洋装も眼福であります。 当時の結婚式の情景やTV業界も詳細に見ることができる作品で、ゴーストライターの需要もこの時期から顕著になってきたことも示されていますよ! ねたばれ? で、書生が出て行っても仕事の質は落ちなかったのかな?

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