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大坂城物語 (1961)

監督
稲垣浩
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1.80 / 評価:5件

不調

  • ultra_kandenchi さん
  • 2006年12月17日 8時22分
  • 閲覧数 382
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

はっきり言って、面白くない。 非常に大きな物語を描こうとしているのはわかるが、個々のシーンのつながりが悪くて、物語全体の「うねり」が感じられない。登場人物が多いわりには、みんな印象が薄い。上田吉次郎のコミカル演技が目立つぐらい。物語のまとめ役でもある三船敏郎のキャラクターに無理があるのも、一つの原因だと思う。野武士路線の役は多いが、この映画の場合、変に貫禄があって『七人の侍』の菊千代のような若々しい破天荒さは感じ取れないし、貫禄を生かした『暴れ豪右衛門』のような人物の深さもない。なんか非常に中途半端。若いのか、老けてるのか。無鉄砲なのか、理知的なのか。路線が定まらないので、感情移入がむずかしい。

稲垣監督らしい、物量投入による合戦シーンのスペクタクル感は相当のもの。円谷英二も、冒頭のドギモを抜かれる大仏登場シーンや終盤のミニチュアを使った城攻め合戦シーンで創出した迫力は、技術的には成功していると思う。でもそれらはパーツの魅力であって、物語としてはいかにも散漫。 原作の場合、大坂城こそが主人公で、大坂城に対するそれぞれの人々の思いと運命が交錯していく展開が圧巻だった。最後に茂兵衛が田舎に去るのも、破壊された大坂城に未練を失ったからである。そういう全体を貫く一本の軸を欠くところが、この映画の欠陥だと思う。

ただし、平田昭彦にとってだけは、この映画は大変重要であった。三船敏郎と並ぶ当時の東宝の二枚看板のもうひとり、鶴田浩二が東映に移籍した結果、平田に久しぶりに善玉役が回ってきた、というのはさほどのことではない。生涯の伴侶、久我美子をこのときの共演で、見初めたのだった。

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物語
配役
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音楽

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