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大出世物語 (1961)

監督
阿部豊
  • みたいムービー 2
  • みたログ 4

3.33 / 評価:3件

昭和30年代ならではの説得性

  • bakeneko さん
  • 2011年3月16日 16時09分
  • 閲覧数 446
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

源氏鶏太の原作を阿部豊が映像化した、1時間あまりの中編で、昭和版“わらしべ長者”的な物語を、人情味とユーモアをふんだんに盛り込んで描いた佳作であります。

終始とぼけたユーモアが心地よい作品で、主演の小沢昭一の朴訥さ&闇屋上がりの行商婦人の渡辺美佐子の気風の良さ&娘役の吉永小百合(15歳)の可愛らしさで楽しませてくれる人情喜劇であります(また、本作はこれから長く日活映画で吉永のパートナーとなる浜田光男のデビュー作でもあります)。

印刷会社の小使い兼くず屋の主人公の“奇妙な生活と金銭獲得法の謎”を中心にして語られる、戦後日本で本当に起こりえた逆転劇的な蓄財方法は、混乱していた戦後の経済とその中を生き抜く庶民のバイタリテイの両方を上手く反映しています。
そして最後に謎解き的に、主人公の出自正体と金銭獲得の手段が明かされる訳ですが、これも太平洋戦争後にあり得た設定として頷けるものが有るのであります。
主人公の正体の“硬派な落ち”に対して、物語の流れや登場人物の交流は緩やかで暖かみのあるユーモアに包まれていることが好対照を成していて、特に吉永&浜田の若いカップルと小沢&渡辺の曲者カップルの爽やかさは出色であります。


最後の落ちを正しく理解するには、戦後の日本の社会情勢に関する知識が要りますが、単純に朗らかな庶民劇として楽しめる映画でもあります。



ねたばれ?
ラストシークエンスでの唐突な発案に、“会社が傾いたのは、この社長が思いつきで行動するからでは?”と思ってしまいました。

詳細評価

物語
配役
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音楽

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