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名もなく貧しく美しく (1961)

監督
松山善三
  • みたいムービー 25
  • みたログ 140

4.33 / 評価:51件

ひたすら美しい

  • kin******** さん
  • 2020年1月16日 9時41分
  • 閲覧数 466
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

聾唖の夫婦を主人公に、手話でのやりとりが実に映画的です。
・プロポーズと新しい生活への決意(画面はふたりの手だけになるのが秀逸)
・死を意識した妻を電車の窓越しに説得する夫
・苦労した日々を振り返るふたり
そうしたシーンで素晴らしい効果をあげています。

 テンポよく展開するストーリーは、沼田曜一の不良弟の置き方など呆れるほど通俗的ではありますが、涙なくしては見れません。やっぱり高峰秀子の演技は素晴らしい。小林桂樹や子役たちも。そして原泉のキリリとした母親像には見惚れてしまいました。この配役でなかったら、陳腐なお涙頂戴になっていたかも。

 技術スタッフは成瀬巳喜男組から集められたようで、端正な映像が効果を上げています。木下恵介組の優等生松山善三のデビュー作が東宝映画なのはどんな事情があったのでしょう。余計なことですけど。

 ラストは妻の突然の死で、そこまで主人公一家を虐める必要があったのか。個人的には、もうちょっと甘く終わってほしかったです。反抗期を過ぎた息子の描き方などずいぶん甘いのだから、再会したアキラ君には子どもがいて、「秋子です。あなたのお名前を拝借しました」とか言って終わっても良かったのじゃないかな。
 最初から続編が決まっていたら、このラストはなかったのに、と惜しい気がします。

 いずれにしろ、日本映画史に残る傑作と思います。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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