ここから本文です

腰抜け女兵騒動 (1961)

監督
佐伯幸三
  • みたいムービー 0
  • みたログ 1

4.50 / 評価:2件

夜来香(イェライシャン)♪

  • bakeneko さん
  • 2011年2月18日 11時22分
  • 閲覧数 223
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

2次大戦末期の中国戦線を舞台にした“兵隊喜劇”ですが、健康なお色気&ミュージカル的おまけが付いたハチャメチャな喜劇でありながら、設定と物語の展開に苦いブラックユーモアを含んでいる作品でもあります。

え~、“立派な軍人”や“真面目な戦争”が出てくる映画が増えてくると、その国はあぶない状況だそうで、近年の日本の“戦争を笑いものにする作品の忌避風潮”は気色悪いものが有ります。

本作の基本は3者3様の落ちこぼれ兵隊トリオ(ハナ肇、渥美清、桂小金治)による他愛も無い“ズッコケ兵隊喜劇”であります。しかし、大きな状況の設定は、水木しげるの“総員玉砕せよ”と同じであり、“死ぬべき兵隊”として、生還出来ない任務を負わされている設定と、迷い込んだ女子連隊でのハチャメチャな喜劇性のギャップが兵隊喜劇の真骨頂なのであります。ブラックな展開がシニカルな笑いを生むところに、当時の人々の戦争の捉え方を見て取ることが出来ます。
この“死と戦争を笑いで表現する”ことは、実際に戦争に行った人々の権利であり、生真面目を看板に死地へと追いやった戦中の精神風土への、精神的なレジスタンスであるとも言えます。

もちろん基本的には、全体を覆うゆるーい喜劇的感覚を楽しみながら、まだ若くてブレイクしていなかった頃のザ・ピーナッツやクレイジーキャッツらの歌と演奏も聴くことが出来る作品で、特にクレイジーキャッツが演奏する場面では、それぞれの受け持ちパートが良く分かります。
他にも、北あけみ、春川ますみさんの若い姿も綺麗な映画ですので、あまり肩肘を張らずに楽しみながら、ラストのブラックな厭戦ジョークに苦笑する映画であります。


ねたばれ?
1、夜来香(イェライシャン)は2次大戦中の李香蘭(山口淑子)の大ヒット曲で、和製リリー・マルレーンと言えます。
2、珍通訳エピソードは、もしかしたら「鬼が来た」の元ネタ?

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 笑える
  • 楽しい
  • 悲しい
  • ファンタジー
  • スペクタクル
  • ゴージャス
  • 不思議
  • パニック
  • 勇敢
  • 知的
  • 絶望的
  • 切ない
  • セクシー
  • かわいい
  • かっこいい
  • コミカル
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ