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五人の突撃隊

hi6********

2.0

川口浩は、元気で生き生きですが・・・

井上梅次と言えば、日活での大ヒット映画「嵐を呼ぶ男」を撮った監督で あるので、当時は、請うて、大映での演出をしていると思われる。 井上監督しては、珍しい戦争映画であり、しかも、大規模な戦争大作である。 隊長他の上級兵士たちと、戦車が無くなって歩兵になってしまった 一介の兵士の二面で描く。 隊長=大坂志郎が、人情派の将校なのが、如何にも女々しくて 見ていて凪げる・・・まあ、映画でもそこが狙いでもあるのですが、 何とも、不快な将校である。 息子との確執(軽蔑)は良く分かるが、いて欲しくない兵隊ぶりである。 どうも、大坂のこの優しさの押しつけであり、小心者でつまんない癇癪を 起こす将校が、役ではあるが、嫌いである。 しかも、実はとなるが、大坂の持つせせこましさが、釈然としない。 それぞれの、平和であった頃の生活を描いているので意欲的な 作風でもあるのであるが、のんびりとしすぎてしまう。 更に、壊滅的な戦況であるのに、駄目隊長の「撤退しましょう」話など ひっ迫感がないが、それぞれに盛り上がって行かない。 戦争なのに物音しないし、緊張感がない。 結局、反骨で居直っている戦車兵=川口浩が一番生き生きとしている。 もっと、クローズアップすればもっと面白くなっていると思うが 五人を無理やりに盛り込んでいるが、それがかえって盛り上がらない 要因になってしまっている。 また、剛毅である山村の将軍ぶりは、相変わらず将軍向きの役者である。

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