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黒い画集 ある遭難 (1961)

監督
杉江敏男
  • みたいムービー 4
  • みたログ 30

4.00 / 評価:9件

映画はよくできているが、原作に不自然さも

  • sennokura_mantarou さん
  • 2007年6月4日 3時08分
  • 閲覧数 622
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

初心者を交えた銀行員のパーティーが夏の鹿島槍から下山中に道を失い、ビバーク中の岩瀬秀雄(児玉清)が錯乱して黒部渓谷に滑落死。リーダーはベテランの江田昌利(伊藤久哉)だった。遭難者の姉真佐子(香川京子)は弟の死に疑念を持ち、旧制松本高校山岳部出身の従兄槙田二郎(土屋嘉男)は真佐子とともに江田を誘って雪山の鹿島槍で追悼登山を行う。槙田は山行しつつ、岩瀬の行動を再確認し、登山内容の不自然さと遭難時の江田の行動に対する疑念を口にし、江田の犯罪を解明していく。
鹿島槍での現地ロケも含め、まじめな作りで山岳サスペンスとしては出色の出来で、映像的には山屋としても楽しめる。
ただ、映画というより原作の設定に無理があると思う。はたして、前夜の睡眠不足であれほど大バテすることはあるだろうか。自分も夜行で座れないまま山に登ってアゴが出たことはあるが、身体に異常がない限り人間の体力にはストックはあり、一晩二晩熟睡できなかっただけで夏山で疲労凍死するほど困憊することはない。
また、天候の悪化を事前に見込んでの、仕組んでの山行だったという設定だが、週間天気予報が当たらないのは今日も同じ。話が出来すぎる。山を舞台にしたサスペンスにありがちな、無理なストーリー展開を感じてしまう。
ただ、お芝居や小説に無理な展開や誇張があるのは稀ではない。そうした不自然さにこだわらなければ、現地の映像も含め大いに楽しめる。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不思議
  • 不気味
  • 知的
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