戦う翼

THE WAR LOVER

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戦う翼
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

本編配信

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作品レビュー(7件)

勇敢17.1%切ない14.3%悲しい11.4%かっこいい11.4%絶望的11.4%

  • kak********

    4.0

    B-17爆撃機機長にスティーヴ・マックィーン

    爆撃機が中心の戦争映画では「633爆撃隊」や「メフィスベル」などが あるが、本作品もB-17爆撃機が活躍する戦争映画である。それも、 主役の機長役がスティーヴ・マックィーンだからたまらない。クールで 格好が良いイメージとは違って、ちょっとひねくれた役柄も珍しい。 物語は、戦争好きの自信家の機長と、温厚で平和的な副長が組んで 爆撃機に乗り込み運命を共にする。副長役は、最近では「オースティン・ パワーズ」シリーズのナンバー・ツー役で知られるロバート・ワーグナー。 TVシリーズ「探偵ハート&ハート」が大ヒットしたのでも有名。 対照的な性格の二人の前に現れるヒロイン役はシャーリー・アン・ フィールド。落ち着いた清潔感が漂う女性を演じているが、何よりも 笑顔が素晴らしい。本作品の前に「月世界一番乗り」でケネス・モアと共演、 「土曜の夜と日曜の朝」ではアルバート・フィニーと共演している。 スティーヴ・マックィーンの戦争映画は、「大脱走」があまりにも有名 だが、他にも「砲艦サンパブロ」、「突撃隊」そして「戦雲」などに 出演している。何れも、どこか影のある役で無口が多いのに比べると 本作品はやや異なる。戦争好きの裏に潜む屈折した性格を見事に演じている。 監督のフィリップ・リーコックは、ダーク・ボガード主演「空軍爆撃中隊」 も手掛けているので、その手腕を買われたのかもしれない。そうそう、 端役の中に「ピンク・パンサー」シリーズのケイトー役で知られるバート・ クウォークの顔があった。それでは迫力の実戦シーンも含め楽しんで下さい。

  • アニカ・ナットクラッカー

    4.0

    戦争を愛する男マックィーン

    今回取り上げるのは1962年のイギリス映画『戦う翼』。第二次界大戦中(時代設定は1943年)のイギリスを舞台に、ドイツを空襲する爆撃機に乗るアメリカ兵の活躍を描く、白黒の戦争映画である。スティーブ・マックィーンとロバート・ワグナーのダブル主演で、マックィーン演じる機長は周囲に嵐を巻き起こす破天荒な性格。ワグナー演じる副機長は穏やかな常識人であり劇中で恋人もできる。役者として演じ甲斐があるのはマックィーンの役だろうが、われわれ観客と同じ目線でくせ者マックィーンを観察するワグナーの役も重要だ。 忘れないうちに書いておくと、「スター・ウォーズ」の第1作でルークとハン・ソロがミレニアム・ファルコン号の機銃で応戦して、帝国軍のタイ・ファイターを撃退する名場面がある。『戦う翼』のクライマックスの戦闘シーンが、まさにスター・ウォーズのそれと同じなのである。座席を回転させながら機銃を撃ちまくる兵士と、窓の外を猛スピードで通過するドイツ軍の戦闘機を、短いカット割りで組み合わせた編集は、ファルコン号とタイ・ファイターの戦闘そのものであった。 操縦席で敵機の位置を機銃の兵士に知らせるマックィーンとワグナーは、ミレニアム・ファルコンを操縦するチューバッカとレイア姫のようだ。敵の弾が着弾して火災が起こり、兵士が消火器で火を消す場面がある。これもスター・ウォーズでR2-D2が消火剤で火を消すシーンにそっくりであった。おびただしいドイツ軍の戦闘機が襲来するシーンも、スター・ウォーズでタイ・ファイターの大編隊が襲ってくるおなじみの場面を思い出す。 ちょっと話はそれるが、ジョージ・ルーカス監督はスター・ウォーズで世界の映画界を変えた人として有名である。しかし世界中の映画を観まくった映画オタクの顔を持っており、自分が観て記憶に残る名場面を片っ端からスター・ウォーズに取り入れたのであろう。スター・ウォーズの元ネタとして有名なのは黒澤明監督の「隠し砦の三悪人」がある。 次にスティーブ・マックィーン演じる機長バズについて見てみよう。貧困から身を起こして、戦争に対する主義主張はなく、ただ戦闘行為にのみ生き甲斐を感じる男。しかし機長としての腕は一流で、実際に華々しい戦果を挙げるため、彼と同じ機体に乗る部下からは信頼されているようだ。映画はマックィーンがニコッと笑うシーンや、仲間たちとハメを外すシーンが多い。 副機長のボー(ワグナー)は、そんなバズに時に腹を立てながらもうまくコンビを組んでいる。バズの乱暴な行為を諌めたために彼の部隊から配置換えとなる部下のエピソードや、将校クラブで知り合ってボーの恋人となるイギリス人女性ダフネ(シャーリー・アン・フィールド)の存在が、何とか維持してきたバズとボーの信頼関係を、次第に壊していくのである。 自分こそ最高で、自分以外の者を下に見るバズの性格は、戦場では頼もしい反面、一緒に任務に就く同僚の命を危険にさらす事でもある。冒頭の任務では、曇天のため帰投する上官の命令を無視して爆撃を敢行。結局大戦果を挙げ、バズの自信をさらに高めてしまう。この辺までは常識の範囲内に収まっていたが、ビラ投下という地味な仕事に腹を立て、着陸時にダダをこねる子供のように危険な低空飛行をするシーンでは、バズの独善的で異常な性格がはっきりする。原題にある通りのウォー・ラバーである。 マックィーンは問題児でありながら無邪気でもある主人公を巧みに演じていた。この役はマックィーン自身の投影でもあったのだろう。面白いのはメカ好きの一面が垣間見えるところで、ロンドンの町に繰り出す蒸気機関車に乗り込み、運転席に入って汽笛を鳴らす場面など、後年の「華麗なる週末」で大はしゃぎして自動車を運転する場面を思い出す。 観ている私はバズを疎ましく思う反面、自信家である彼に憧れを感じる、相反する思いに揺れていた。俳優マックィーンの魅力に捕われてしまったという事だろう。だからと言って相棒のワグナーが駄目という事ではなく、常識人としてのボーがいるからこそ本作は成り立っていると言えるのだ。 本作で最も心に残ったセリフは、ボーの恋人ダフネが言う「弱い者こそが地球を支配する」である。バズは当然このセリフに反発し、「俺はそんな世界はごめんだね」と言う。バズはボーに当てつけるように、ボーが不在の時にダフネに強引に迫って拒絶されていたのだ。戦場で負けを知らなかったバズが初めて味わう挫折だったのかも知れない。 クライマックスのライピチヒ空襲では、ドイツ軍の必死の反撃を受けて機体は大破。ボーを含む生存者全員をパラシュートで脱出させたバズは、一人で操縦桿を握りイギリスを目指すが・・・。バズは機体の下部に引っかかっていた爆弾を見ており、無事に着陸しても爆発する事は知っていた。戦争に魅せられた者は戦争で死ぬしかなかったのであろう。

  • ega********

    4.0

    地味だが見所あり

    かのヒット作「大脱走」の1年前にマックィーンが主演した作品。このころはまだ曲者というか性格俳優的な位置づけだったのでしょうか。まだ演技もそれほどうまいという感じはしないのですが、後に示すかっこよさの片鱗はうかがえます。女優のシャーリー・アン・フィールドはいかにも英国的なすっきりした美人で印象に残ります。

  • bar********

    5.0

    ネタバレ久々にいい名作

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • com********

    5.0

    アメリカ版特攻

    B17爆撃機によるドイツ軍事工場の昼間爆撃は、累計すると1万人近くの米側の死者を出しています。これは日本が特攻で失った兵士より多い。 当時、アメリカの戦闘機は航続距離が短く、B17はイギリスからドイツまで飛ぶのに、護衛の戦闘機をつけられませんでした。また、爆撃の命中率を上げるため、昼間に飛ぶため、相手に発見されやすく、未帰還率は40%に達した時期もあったそうです。 劇中、25回出撃すれば帰国できるという話がありますが、ほとんど奇跡的に近いぐらいの確率でしか生き残れない。生還を期さないというというほどではないですが、命令する側も、出撃する側も、死を前提とした、いわば特攻に近い作戦です。 前置き長いですが、この映画の背景はそんなB17爆撃機のパイロットたちの物語。アメリカ人はわれわれが特攻を見てそうな様に、涙なしには見ることが出来ないだろう。ストーリーはたいしたどんでん返しなどがあるでもなく、典型的なロマンスに過ぎない。でも、それゆえにわかりやすくて、また、不合理なところもない。また、要所要所で挟まれるリアルな映像(おそらく実写)は軍事オタクにはたまりません。 それと、マックイーン演じる主役がいかにもアメリカ的でかっこいい。「リーサルウェポン」のリッグスみたいだ。結局、アメリカのヒーローってスーパーマンみたいな明るく強いというのもあるけど、もうひとつの重要な類型は「孤独」「疎外感」だろう。バズはそんな翳のあるヒーロー。その悲しみを背負ったかっこよさをマックイーンはよく演じていると思う。その姿に免じて、色々映画としてはいまいちですが5点です。最後は「アーッ」て感じだけど、俺はこういう映画は好きです。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
戦う翼

原題
THE WAR LOVER

上映時間

製作国
イギリス

製作年度

公開日
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