維新の篝火
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(2件)


  • kih********

    3.0

    当時の時代劇。現代の時代劇よりは良い。

    新選組余話のひとつ。土方歳三については「鬼」の顔と「色男」の顔があるから、余話・秘話も多かったろう。フィクションを作りやすいキャラクターだ。新選組の幕末史における位置づけなどというのは、私には単なる使い捨ての役割にしか見えないが、むしろこのような余話の作られ方の方が面白い。  このDVDは級友からの押し付けのひとつ。彼は片岡知恵蔵のファンであって、ただその理由だけでこれを持っていた。身辺整理のために手放すことになって、うちに回ってきた。ただそれだけのこと。  西部劇と時代劇で育った世代。時代劇では片岡知恵蔵が一番という。どこに魅力があるのか、友人の目線で見ると、これが面白い。相変わらず歌舞伎流の台詞回し、立居振る舞い。当時の映画スターというのはこうであった。  私には恋人役の淡島千景がいい。日本女性の機微が表現できている。当時の女優というのはこうであった。  我々世代には現代の時代劇は馴染まない。美男・美女の基準が違うのだろう。どれもこれもやたら可愛らしくてマザーコンプレックスに見えてしまう。久しぶりにみた“当時の”時代劇が面白かった。それでも、新選組余話ってのは性に合わない。同じことは忠臣蔵余話についても同じだ。単なる個人的な趣味・嗜好のことだが……。

  • ytp********

    5.0

    輝く淡島千景

    この作品の目玉は何と言っても淡島千景だと言える。主人に先立たれた 商家を守る後家として、慎ましい生活を続けていた淡島の前に、突然現れた 片岡、つまり土方は京の町を戦慄させるほど、冷酷、冷哲な評判が立っていた。 しかし、淡島の目にはそんな評判と少々違う土方の姿を垣間見て、少しづつ 惹かれていく。そのいじらしい姿は土方のような無骨な人間にも魅力を感じ ざるをえない。商家の取り仕切る後家としての淡島の目には、同居する 妹夫婦(丘さとみ、田中春男)の仲睦まじい姿にも、土方への想いを募らせる 誘因となるのである。それを演じる悩ましい姿は淡島の独壇場だ。 土方は密会の場所として、南禅寺近くの料亭を手配し、二人は密会を重ねていく。 やがて鳥羽伏見の戦いが始まろうとした折、死をも辞さない覚悟を決め、淡島 に別れを告げる。しかし、諦めきれない淡島は後を必死で追うが、既に姿は どこにも見えない。志村喬は土方の決断で自害させらた新撰組若手の父として、 その怨念を土方にぶつけるシーンで顔を出し、悲愴な役柄を熱演している。

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