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妻は告白する (1961)

監督
増村保造
  • みたいムービー 11
  • みたログ 154

4.05 / 評価:59件

人格障碍の女に取り付かれた不幸な男の話。

  • 黒猫嬢 さん
  • 2017年5月31日 1時04分
  • 閲覧数 823
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

 あまり好きではない映画だが、妙に強く印象に残っている。

 山肌を映すシーンは、まるで自分の目前に山が迫ってくるような迫力で、短いシーンではあるが、ちょっとした「山岳映画」として観る価値有り。

 若尾文子は、写真家の秋山庄太郎氏が『麗しの銀幕スタア』という本で「低嶺の花」と評した様に、美人であっても「高嶺の花」という役柄は割り振られそうにない女優だと思う。だからといって左幸子や倍賞千恵子の様に所謂庶民派でもなく、高峰秀子のような清冽な感じも無く、湿ったエロスを感じさせる不思議な女優だ。そんな彼女が演じるからこそ、「不倫で夫殺害の疑惑が掛けられる人妻」という役柄にリアリティが有るのだ。不倫物のフィクションに出て来る人妻の典型であり、恋愛絡みで事件を起こす女性もきっとこういうタイプなのだろうと思う。若尾文子自身の写真を観ても、『華岡青洲の妻』を観ても、こういう感じは無いので、地は違うと思うが。夫役の小沢栄太郎の演技も良く、夫の嫌らしさが出ていた。
 只の愛欲不倫サスペンスではなく、「演技性パーソナリティ障碍の女性に取り付かれて、不幸にさせられてしまった男性の話」にも見えてしまった。今作の若尾文子、怖いです。

2016/9/17(土) 港座9月上映会にて鑑賞

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 不気味
  • 絶望的
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