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妻は告白する (1961)

監督
増村保造
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  • みたログ 154

4.05 / 評価:59件

女の情念を演じて凄まじい、若尾文子。

  • じゃむとまるこ さん
  • 2010年9月28日 18時57分
  • 閲覧数 1309
  • 役立ち度 21
    • 総合評価
    • ★★★★★

サスペンスなのか、法廷劇であるのか、それよりも女の愛憎を描いて凄まじい映画です。
登山中滑落した三人の男女、好意を寄せる男が支えるロープにぶら下がる妻と夫。
二人を引き上げ救うことが無理な状態で、妻は、自分の下にぶら下がる夫との間のロープを切断、夫を死なせる。

果たして殺人なのか緊急避難(自己の命を救うためにやむなく)なのか、法廷で暴き出される夫婦の実態。
生活のために結婚した妻。我が儘放題、妻の人格を認めようとしない夫。
観客の我々にも真実はわからない、裁判の過程で、男と妻は愛し合うようになる。
しかし無罪判決の後の女の態度に不信感を募らせる男、男は誠実な人間なのだ。

恋の炎に身を焦がす女と、不信感に愛が冷めていく男。
狂乱の恋故に、雨に打たれずぶ濡れの姿で男の職場に訪れる女のとった結末は?
このシーンの若尾文子の演技は出色です。

女の情念のすさまじさに、恐れおののくが、人を殺してまでも愛を貫こうとする女の姿に、愛の本質を見るのも事実です。

若尾文子と川口浩のコンビネーション・・・大好きです、何故かお似合いの二人。

夫・・・小沢栄太郎、かつての日本の夫族、こんなタイプが多かったんじゃないでしょうか? 憎々しいですが、珍しくもない。

馬渕晴子、高松英郎、根上淳らの脇役も重厚です。

モノクロ映画、91分、一瞬たりとて無駄のない、緊迫した演出。
増村保造監督、凄し。

本作も裁ち切り終了、エンドロールは無しです、それ故の余韻がため息ものです。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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