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妻あり子あり友ありて (1961)

監督
井上梅次
  • みたいムービー 2
  • みたログ 3

3.50 / 評価:4件

事件で綴る昭和史

  • bakeneko さん
  • 2012年10月17日 7時45分
  • 閲覧数 183
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

1925年から1961年までの激動の昭和史を、2人警察管と仲間&家族達の交流と重ねて活写した大河ドラマで、庶民の立場で社会情勢の変化と耳目を集めた事件を繋げて、2世代にも渡る警察仲間の奮闘を見せてくれる“大河ドラマ&犯罪サスペンス”の娯楽大作であります。

九州と東北から警察管になるために上京した2人の若者:大木実&佐田啓二の次々と起こる犯罪との奮闘を、やがて出来る家族ぐるみの交流と同時並行して見せてくれる“刑事サスペンス&庶民大河ドラマ”で、上映時間が157分にも渡る大作ですが、娯楽映画職人の井上梅次監督の“短い事件エピソード”で繋いでいく作劇で、ダレることなく次々と出てくる新しい事件や時代の推移による世相の変化を楽しめる映画となっています。

昭和初期の“説教強盗”や“連続ピストル強盗”から “60年安保闘争”までの数々の事件を、大恐慌から太平洋戦争&戦後の混乱期から安保闘争の世相と重ね合わせて綴る作品で、同時に主人公達も、結婚、子育て、死別、子供世代の台頭..と様々な家族史を経験していきます。逮捕劇としても、庶民人情劇、地道な捜査劇、緊迫する捕獲劇、潜入サスペンス..と様々なパターンの活劇を見せてくれる多彩なエピソード満載で、実際の事件だけではなく原作の樫原一郎の“ニッポン警視庁シリーズ”から幾つかの傑作話を取り入れています。
大木実&高千穂ひづるの生真面目夫婦と佐田啓二&乙羽信子の明朗余裕夫婦の“対比と交流”や同僚、先輩、周囲の人々との触れ合いの愉しさも共感できる作品で、水戸光子、阿部徹、三井弘次らも脇を固めていますし、子供世代:津川雅彦、三上真一郎、桑野みゆき、牧紀子もフレッシュな魅力を発散させています。

人間ドラマ&大河ドラマ&犯罪サスペンス&昭和史...と多面的な面白さが詰まった作品ですが、肩の力を抜いて観ることのできる職人的な娯楽作品ですので家族皆で楽しめると思います(解説役はおじいちゃんだ!)。



ねたばれ?
で、捕まった息子はどうなったの?

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