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反逆児

反逆児

110

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3.0

特典の予告編がお宝映像でした

誰でも知っている信長と徳川家康にまつわる、知るひとの少ない歴史ミステリーを取り上げていて、期待しての観賞ですが・・・。 「武田と内通した」として信長が家康に、その長男信康と妻であり信康の母を殺すことを命じた事件が題材ですが、この事件の真相はなおもミステリーの一つになっています。 映画の原作は大佛次郎で、監督は伊藤大輔とさらに「芸術祭参加作品」という東映としては文芸大作に挑んだようです。 さて、作品で明かされた事件の真相は、ベースに桶狭間で打ち取られた今川の血統の信長に対する復讐心、信長の信康に対する嫉妬とも思える敵愾心、そしてドラマのエンジンとなるのは信康と妻である信長の娘、信康を溺愛する今川血統の母の嫁姑三角関係騒動・・・う~ん、否定するところはどこにもないのだけど、なぜか得心がいかない消化不良。 昭和の「夫婦間」「不倫感」「マザーコンプレックス」はやはり戦国時代の価値観とは馴染みが悪かったのではないでしょうか? ここは信長と家康の関係を軸に、歴史事実に目を向けて、味付けに家庭内不和を「それも原因の一つ」というように振りかけた方がよかったのでは?と思えるのですが。 歴史劇に家庭内不和を持ち込んで、それをかなりの演技者が熱演するので、どこか滑稽にも見えてしまう・・・ハムレットになりそこねたような中村錦之助。切腹シーンが痛ましく見えました。 が、さすが往時の映画産業の隆盛がいかにすごいものであったか、できあがった映像は迫力満点です。切腹シーンも伊藤大輔の真骨頂「そこまでやる」のリアリズムです。 ここのところ信長についての新資料や新説が登場しているので、新視点の「信長公記」があってもいいかなあ?と思います。 戦国物が大好きな方にはおすすめです。不平・疑問を抱くのも歴史を知ればこその憧憬の深さ、ああだこうだと論じながら、ステイホームをお楽しみください。 特典映像の予告編で大佛次郎と伊藤大輔監督のツーショットが観れます。

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