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京化粧 (1961)

監督
大庭秀雄
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3.20 / 評価:5件

京化粧は“偽りの美”

  • bakeneko さん
  • 2015年3月4日 13時26分
  • 閲覧数 446
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

近松秋江の「黒髪」を佐田啓二&山本富士子主演で映画化したもので、原作をかなり改変していますが、美しい京都の芸妓と景観に内包された悲哀を映しだしていく“花街もの+京都観光”映画であります。

“劇中で着物を一体何回着替えたんだろう?”―というのが鑑賞後の一番の感想となる作品で、京都の呉服店とタイアップした色とりどりの和服を、3人の美女:山本富士子&岩下志麻&千之赫子が場面に応じて華やかに魅せてくれます。京都の名所&自然&花街も流麗な映像美で捉えられていて、物語よりも絵を愉しむ作品と言えます。

東京から京都に来ていた翻訳者と偶然知り合った芸妓の恋が描かれる作品ですが、男が単純&純情なのに対して、女の方は複雑な境遇もあってなかなか一筋縄ではいかないしたたかさも持ち合わせていて、非力で状況に流されていく様でいてしっかり生活の安定を計算している=“恋は恋。でも生きても行かなくちゃ♡”という―京花街流の処世術も見て取ることが出来ます。

売り物である身の哀れな境遇に流される女性の悲哀と男の純情を、京都の情景の中に描いた作品で、東男の単純さは京女の複雑さにはかなわないことが分かりますよ!

ねたばれ?
妹分の岩下志麻と並ぶと山本富士子さんは古風な日本美人=“小柄で顔が大きい”ことが分かります(10cmくらい岩下さんが大きいかな)。

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