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赤い影法師

bakeneko

5.0

ネタバレ母は母影、若者は若影って安易な命名だなぁ

柴田錬三郎の同名時代劇小説の映画化作品で、徳川家光治世下の寛永の御前試合を題材にして、石田光成の遺構を継ぐ忍び母子が、隠し財宝の在り処を示した宝刀を手に入れるべく、試合の勝者が褒美で得た刀を狙う…という筋書きで、歴史上の実在人物である-家光、春日局、柳生宗矩、柳生十兵衛、服部半蔵、水野十郎左衛門…らがフィクションの主人公達と絡んできます。 手裏剣から薙刀まで、各種武器を得意とする武芸者の異種対決で盛り上がった後で、更に勝者から刀を奪う対決が有る-という二段階の武芸対決が見所で、特に実在の剣豪:柳生十兵衛の貫禄は圧巻であります。 そして、原作を端折った為か突っ込みどころも満載で、 “わしは女が抵抗すると燃えるのだぁ~”と、危なさ200%の服部半蔵 やっと目的の地図が描かれている刀を見つけて、“そうそう!この図側に間違いないわ!”と、“そんなにはっきり覚えているなら手に入れる必要が無いのに~”と突っ込みたくなる-母影。 そして、武芸対決しか頭に無い(危険人物も見逃す)-柳生十兵衛、 何とか男色趣味の家光の興味を女に向かわせたい―春日局、 物語の最初しか出てこない-水野十郎左衛門 …と、いろいろと脚本の粗も愉しめます。 いつの間にか“石田家再興&徳川家転覆”という最初の目的が何処かに行ってしまう大団円まで、様々な武術&忍術対決に見入るチャンバラアクションで、木暮実千代の腋毛も拝むことが出来ますよ! ねたばれ? 1、残りの5試合も観たいなあ~ 2、(映画の終番にはすっかり忘れ去られていますが)“漁夫の利”的に一番得をしたのが、2千両儲けた水野十郎左衛門ですな!

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